鹿島 VS 富士通 見どころ


富士通 正念場!鹿島との“初顔合わせ”

 Xリーグの七不思議のひとつ、といっていいだろう。くじ運の巡り合わせから、これまで春のパールボウルトーナメント、秋のリーグ戦ともに鹿島ディアーズと富士通フロンティアーズは1度も対戦していない。「珍事」ともいえるが、今回が初顔合わせとなった対決は、10月6日午後4時から川崎球場で行われる。

 V2を目指す鹿島は、これまでの2試合とも完璧ともいえる試合運びで勝利を重ねてきた。特に三和銀行ラークヒルズ戦では、攻撃が66点を奪う猛攻をみせた。
 ランプレーではスピードのあるカットバックランナ−堀口に児玉、関澤トリオに昨年学生NO1ランナ−新人・池場に山本ら、と他チームがうらやむ豪華さ。
 パスでもシュアなキャッチをみせる植村、椎野兄弟、新人・志田(日大)に、今季はまだ試合に登場していないが、NFLヨーロッパで活躍した板井とタレントが揃っている。
 これに加えてK中筋のキック力は社会人NO1。40ヤード以内レンジのFGは確実に決める能力があるだけに相手にとっては嫌な存在といえる。

 守備は攻撃陣以上に強力で社会人NO1の布陣といていい。
 レナウンローバーズ戦では2TD、13点を許したが、三和銀行戦は完全シャットアウトした。ラインはDT渡瀬、飯田と谷嶋、木村の組み合わせに、DEは大浜(京大)、木下(法政大)の新人コンビらのパスラッシュの威力は相手攻撃ラインを粉砕する。
 第2線のLBは小川、百瀬、有澤とオールジャパン級が揃っている。さらにDBは佐山、佐藤、竹下ら、と水も漏らさぬ強力さだ。

 対する富士通は初戦・リクルートにあわやというところまで追い込んだが、ミスで自滅した。しかし、オンワードオークス戦では前半から試合を有利に進め、第4Qに同点に持ち込まれ引き分けたものの、潜在能力の高さとスカウティング能力の優秀性をみせつけた。

 攻撃は、QB中澤が展開するオプションとショットガンフォーメーションでバランスよく攻める。中澤はランニング、パッシング能力ともに高く、守備に的を絞らせない。またRB森本はランニング、キャッチング能力に優れ、攻撃の要となっている。

 守備は学生時代から強力ラインと鳴らした西(立命館大)にLB時本(近大)の新人にDL鈴木、岡にLB上原主将らが堅守を誇っている。

 富士通とってはこの試合を落とせば、ファイナル出場の道が完全に断ち切られるだけに、生き残りを賭けて必死の戦いを挑んでくるはず。
 富士通としては、寸分のスキもない鹿島の守備をいかに崩していくかがポイントとなろう。オンワード戦同様、常に先手を取っていきたい。逆に鹿島はこの試合に勝てば、ファイナル出場に大きく前進するだけに負けられない一戦である。