超大型新人ＱＢ東野　秋本番初登場！

　シルバースターは第１Ｑ、レナウンの攻撃を３回で押さえパントに追い込んだ後の最初のシリーズ、自陣３０ydからの攻撃を、ＱＢ金岡からＷＲ稲垣へのパスを含めた７プレー、最後はＲＢ中村へのパスをヒットさせＴＤ、キックも決まり、あっさり７点を先制した。
　対するレナウンオフェンスは、先発ＱＢ中島が指揮するアンバランス体型からラン攻撃を試みるが、期待の新人・ＬＢ河口を含むシルバースターの堅守に阻まれ、なかなかゲインを奪えない。

　しかしシルバースターもレナウンディフェンスの果敢なブリッツに手を焼き、追加点を奪えず、ゲームは膠着状態に陥った。

　ゲームが再び動いたのは第２Ｑ残り２分を切ったところでのシルバースターの自陣７ydからの攻撃。
　このシリーズ、ＷＲ稲垣へのロングパスなど、わずか４プレーで敵陣１６ydまで攻め込み、そこから３回の攻撃の後、Ｋ泉のＦＧで結実、１０-０とした。

　スタンドが沸いたのは第３Ｑ、最初のシルバースターのオフェンスシリーズ。関東のファンが待ちわびた超大型新人ＱＢ東野が今秋、初登場したのである。

　ＱＢ東野はそのシリーズ自陣２６ydからの攻撃をＳＢ小林へパスなどで前進、最後は立命館大の先輩、ＲＢ中村がスクリーンで４５ydを走りきり、社会人初ＴＤをあげた。
　その後のシリーズでも、反則で無効になってしまったが、パスプロテクションが崩れたところをすり抜け、走りながらＷＲにパスをヒットさせるなどスタンドのファンを喜ばせた。

　シルバースターは第３Ｑ終了間際にＱＢを東野から金岡にスイッチすると、その後も着実に得点、試合終了間際にもＳＢ小林がＴＤ、３１点を奪い、その安定感を示した。
　一方のレナウンも第４Ｑに勝山、中島の両ＱＢのパスを中心とした攻撃で１ＴＤを返すが、反撃もそこまで。結局３１-７でシルバースターがレナウンを下した。シルバースターはリーグ前半戦の山である富士通戦を前に、安定した戦いぶりを示し貫禄勝ち。

　阿部監督も「こんなもんだろ」と言いつつ、その表情は満足気だった。また「３戦目以降」と公言していた東野・河口の攻守大型新人の登場もあり、雨天の中会場まで足を運んだファンにとっては嬉しい誤算だった。
　レナウンは、守備が積極的にブリッツを仕掛け、前半はシルバースターオフェンスを苦しめたものの、攻撃がランプレートータル僅か２１ydとそれに応えられず、今後に課題を残した。

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