戦力的には日本一とも言えるメンバーを揃えながら、なかなか日本一の座に届かなかった鹿島ディアーズ。
 しかし今季は、初戦から3試合連続完封勝利と上々の滑り出し。天王山となった昨年のチャンピオン、リクルートとの第4戦を今季のベストゲームとも言える内容でモノにすると、最終の日産プリンス東京パルサーズとの優勝決定戦も快勝。
 5戦全勝で堂々のファイナル6進出を果たした。

 スター選手が各ポジションに散らばる攻撃陣もさることながら、CENTRAL優勝の原動力となったのは、5試合でわずか23失点の強力な守備。
 リクルートには13点を奪われたとはいえ、FG2本とパントリターンによるTD1本のみ。守備が許したTDは、日産プリンス東京戦での1本だけだ。

 中でも特筆されるのはフロントの強さ。DLはオールジャパン級の木村、谷嶋、大型ルーキー飯田、さらには金、主将・佐藤(卓)らベテランの奮起もあり、相手攻撃がこの壁を破ることは、そうたやすいことではないだろう。
 LBは大黒柱の小川が健在。ハードタックルが売りの有澤は守備範囲が広く、ラン、パスともに抜群の安定感を見せている。
 DBにもベテランのFS勝又、SS佐山、長身CB竹下と揃い、まったく穴がない。2年目のCB佐藤(紀)も運動能力が高く、再三のパスカットを披露した。

 攻撃は鈴木、川上の2枚QBが率いる。
 リーグ前半戦は守備陣の活躍に助けられた感があったが、最終の日産プリンス東京戦で、パス341ヤード、ラン164ヤード、トータル529ヤードで31得点と、ようやく復調。
 エースRB堀口はCENTRAL6位の202ヤードと、やや物足りない数字だが、リクルートを沈めたフレアーのパスからのロングランに象徴されるように、デイライト能力には相変わらず目を見張るものがある。

 WR陣は、関がCENTRAL1位の23回捕球、植村が同3位の12回、椎野(克)が同5位と存在感をアピール。ワールドリーグ帰りのTE板井もシュアなキャッチで気を吐く。ファイナル6でも、このWR陣は脅威の的となるに違いない。
 キッカー、パンターはリーグNo.1との呼び声も高い中筋が務め、確実な得点源として期待される。

 シルバースターとの得失点差争いにも勝ち、ファイナル6では準決勝からの登場となる鹿島。悲願の社会人王座まではあと2勝と迫った。
 リーグ終盤の勢いで、初のライスボウルまで無敗で突っ走りたい。


FINISH RESULT 1997
 9月15日 26- 0 vsさくら銀行ダイノス
 9月22日 38- 0 vsすかいらーくスカイラークス
10月 5日 34- 0 vs三和銀行ラークヒルズ
10月15日 17-13 vsリクルートシーガルス
11月 3日 31-10 vs日産プリンス東京パルサーズ