2年目のXリーグで、初の王座を狙うオンワードオークス。
 開幕戦の富士通戦を前半リードされながらも逆転勝ちで乗り切ると、続く東京三菱銀行戦、レナウン戦、東海銀行戦は終始安定した戦いぶり。
 ディビジョン優勝が懸かった最終のシルバースター戦こそ14−17で惜敗したものの、4勝1敗のEAST2位で、ファイナル6出場権を獲得した。

 採用3年目のワンバック攻撃は、相変わらず高い得点力を誇る。
 ラン、パスのバランスが取れ、5試合で188点を記録。1試合平均に直すと37.6点というすさまじさだ。
 エースQB須永のパスは、リーグ5試合で成功率60%を超え、今季唯一の1000ヤードパッサーとなった。3ステップのショートパスから、ミドル、ロングパスまで正確さを誇り、捕球回数EAST5位のWR渡部、同10位の河本らに丁寧に投げ分ける。
 バックアップとして日大後輩の冨澤が使えるメドが立っているのも心強い。

 ゾーンブロックが看板のランプレーはRB大塚、山口、渡辺(司)の法政大トリオがT畠山(智)、G桑村といったラインに支えられ、終始安定したゲインを奪った。
 獲得ヤードは、大塚がEAST4位の292ヤード、山口が同7位の235ヤード、渡辺(司)が同8位の182ヤードと、誰が出ても遜色ない活躍が期待できる。
 また、ノーハドル戦法は時間を消費できない危険性があるとはいえ、ドライブが続けば相手守備の体力、判断力を確実に低下させることができる。立ち上がりから淡白な攻めで相手に攻撃権を渡さないようにすれば、うまくチームの流れを作りだしていけるだろう。

 守備も5試合で57失点。1試合平均11.4点しか与えておらず大崩れしない。
 DLは松村、高塚ら中堅選手と花岡、不破ら若手が、LBは若手の石橋、加守田らと、長谷川、野沢といったベテラン選手がうまくかみ合っている。
 強力オフェンスを誇るシルバースターとの対戦でも、盛んにブリッツを仕掛ける積極的な守備を見せ、トータル287ヤード、17失点に食い止めた。
 DBにも大野、藤内ら能力の高い選手がそろい安定感がある。ロングゲインを奪われることが少ないのも強みだろう。

 リーグ最終戦でシルバースターに敗北を喫した後、木暮監督とQB須永は「ぜひもう一度、シルバースターと当たりたい」と口をそろえた。
 試合前はオンワード有利といった声も大きかっただけに、この敗戦は相当こたえているはずだ。そのモチベーションを保つことができれば、6年ぶりの社会人王座が見えてくる。


FINISH RESULT 1997
 9月16日 29-14 vs富士通フロンティアーズ
 9月27日 39-10 vs東京三菱銀行センチュリアンズ
10月 5日 51- 7 vsレナウンローバーズ
10月14日 55- 9 vs東海銀行レッドウエイブ
11月 5日 14-17 vsアサヒビールシルバースター