1993、94年のライスボウル連覇から5シーズン目を迎えているアサヒビールシルバースター。毎年優勝候補の一角といわれながら、日本一を奪回するまでには至っていない。
 EASTに所属した今季は序盤から圧勝ゲームが続いた。住友銀行スプリングスを47−6、東海銀行レッドウエイブを45−7、すかいらーくスカイラークスを24−7、東京三菱銀行センチュリアンズを60−7。「オフェンスはTD6本、ディフェンスはシャットアウト」という阿部監督の掲げた目標こそクリアしていないものの、順調に白星を重ねてきた。

 そんなシルバースターが足元をすくわれたのは、最終の日産プリンス東京パルサーズ戦。勝てばCENTRAL1位の鹿島ディアーズを勝ち点で上回り、文句なくファイナル6でのシード権を得られるはずだったが、14−17でまさかの敗北。ディビジョン優勝をパルサーズにさらわれた上、ファイナル6の1回戦は敵地の大阪で迎えることになった。

 オフェンスは、大黒柱のQB金岡を中心とするスタイルは今年も変わらない。レッドウエイブ戦では明堂、東野に出場機会を譲ったが、83回投52成功(成功率62・7%)804ヤード6TD獲得は堂々の数字。30歳になった今季は、クォーターバッキングにも一段と磨きがかけられている。
 ランプレーはC多畑の率いるラインが支え、TBの中村は48回285ヤード5TDを記録。吉岡も26回113ヤード4TDと、ともにコンスタントなゲインが期待できる。
 リーグ随一の層の厚さを誇るWR陣も攻撃の大きな核。ベテランの梶山を筆頭に中尾、鈴木(健)、稲垣、藤江、初戦のスプリングス戦でキックオフリターンTDを決めた注目の新人・今野(カナダ・ビショップス大)と多彩な人材が揃う。TEの友添、加藤はブロック、キャッチングともに秀逸。K泉も競った試合では重要な得点源となりうる。

 ディフェンスは、8月のジャパンユーロボウル・フィンランド戦で日本代表の主将を務めたDE佐々木がまとめ、中山、秦、弘津らパワーとスピードを兼ね備えるLB陣が柱となる。総失点44は1部18チーム中、WEST1位のアサヒ飲料チャレンジャーズ(28点)に次ぐ堂々の2位。センチュリアンズから復帰してきたLB朝倉も心強い存在となっている。
 セカンダリーはパスを4回しか放られなかったパルサーズ戦を除けば、毎試合複数のインターセプトを記録。SF佐竹は5つ、LB朝倉は2つのインターセプトを稼ぎ、攻撃的な守備を演出している。

 11月15日。長居球技場でのファイナル6初戦では、奇しくも昨年の準決勝で敗れた松下電工インパルス(WEST2位)を破り、リベンジを果たした。
 横浜に凱旋しての準決勝では、優勝候補筆頭の鹿島に圧勝。いよいよ攻守全開となったシルバースターが東京ドームの大舞台に登場する。


FINISH RESULT 1998
 9月15日 47- 6 vs住友銀行スプリングス
 9月23日 45- 7 vs東海銀行レッドウェイヴ
10月 1日 24- 7 vsすかいらーくスカイラークス
10月19日 60- 7 vs東京三菱銀行センチュリアンズ
11月 7日 14-17 vs日産プリンス東京パルサーズ
11月15日 FINAL6 26-10 vs松下電工インパルス
11月29日 FINAL6 38-13 vs鹿島ディアーズ