フムフムカエル 冬はやっぱり鍋だね。と寒さに弱く、最近出てきたハラが気になります。 ちょっと辛口アメフト好きのかえるさん |
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■ふぁいなるしっくす 今季のFINAL6は、横浜スタジアムで行われた試合に、2日間行ってきました。 どちらも11月にしては妙に暖かく、去年を思い出しても「あれー?こんな薄着で行ったっけ?」というような印象。今年のお天気はなんか変ですね。(台風もきてたし) 会場でも、暑いねーという話になってました。(日焼けするよーとも言われた) そんな状態だったので、観客の皆さんにはいいかもしれないけれど、選手の人たちはコンディショニングが大変だったんじゃないかなー、と思ったりもしました。 |
★☆横浜スタジアムの晴と雨☆★ |
◆耳を澄ませてごらん… | ||
この時に耳を澄ませてみよう! |
もしかして遅いかもしれませんが、今回あることに気がつきました。 プレーが始まる前に、オフェンスとディフェンスが向かい合った時に、掛け声をかけているのですよ。「緑の20〜」とかじゃなくって、「はーっはっは!」って声。 知ってる人は「知ってるもーん」って思うかもしれないのですが、私がこれに気がつくまでかなりかかりましたよね?(フムフム連載の長さくらいかかりました、汗) あの掛け声は、味方のタイミングをとるのも目的ですが、同時に相手にフェイントをかけることも目的だったりするらしいのです。 例えば「はー、はっはっは!」って「はー」の後に3回言ってから動く、と決めておけば、相手は2回目の「はっ」で思わず動いてしまい、オフサイドの反則をとられてしまうわけです。 これも戦術の一つなんですって。 知らないと、なんだろう?って思うのですが、知ってみるとよく考えられているなーって思うことが多いですよね。こういうちょっとしたことでも、アメフトの奥深さを感じてしまうのであります。 実際にこの掛け声はチーム毎に、いろいろ工夫がなされているとか。観客席でも、ちょっと耳を澄ませて聞いていると、違いが分かるかもしれませんよ。 |
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さて今年のFINAL6ですが、11月16日に行われた試合は、大接戦でした。 最初リードしていた鹿島をどんどん追い上げるシルバースター。 後半の3Qと、4Qでは、もうどっちが勝ってもおかしくないくらいの勢いがありました。見ている人も、だんだん目が覚めてくるような試合展開で、最後までワクワク、ドキドキで楽しめましたよね。 それにしても毎回不思議なのですが、どうして横浜スタジアムのゲームでは、結婚式の帰り…っぽい人がいるのでしょうか…。 いえ、確かにホテルや式場は周囲にいっぱいありますが…。毎度同じことを書いておりますが、引き出物だけはお忘れなく。 (特にケーキ類は、ナマモノで日持ちしませんのでご注意) 一方、30日の試合は、どんどん差が広がっていってしまう試合でした。両極端の試合展開がみれたと思います。 応援してる方にとっては、圧勝!っていうのがキモチ良いのでしょうか?それとも、接戦を制した!って方が気持ち良いのでしょうか?どちらがいいものなのかなぁ…? いずれにせよ、ご贔屓のチームが「勝つ」時が一番嬉しいんですけれどね。 |
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関西からも沢山のお客さんが来浜! |
激写!これがアレを使ってるトコだ! |
◆マニアックかもしれないけれど… | |
30日の試合では、ちょっとおもしろいプレーが数回でてましたよね。 トライフォーポイントで、キックしたボールをブロックして、何人もの選手がラグビーみたいに後ろにボールを送って、最後はそのままリターンタッチダウン!なんて言うシーンは、「あれあれあれあれー!?」って感じで驚きました。 (↑しかもカメラマンとしての才能なし。驚いて見送ってしまい、目の前だったにもかかわらず、写真撮れず。涙) 最初、あの場合はどうなっちゃうんだろう?なんて思っていたのですが、トライフォーポイントのひっくり返しなので、2点なんですって。 ちょっとめずらしく、滅多に見られないプレーだったので、その場にいた方はマニアっくですが、ラッキーだったかもしれません。 |
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ちょっと相談中 でも、グズグズしてるとあの反則が・・・ |
「選手のぬけがら」♪ (前回、長居で見つけました) |
◆アメフト用語→初心者用語 | |
11月30日の横浜スタジアムの試合では、反則が少なかったように思われます。ものすごく多くって、しかもその反則なに!?って言う時もあれば、そんな時もあるわけですね。 そんななかでも、オーソドックスな(?)反則があったので、それを取り上げてみたいとおもいます。 今回取り上げるのは、「ディレイ・オブ・ゲーム」、「フェイスマスク」、それと「無効なフラッグ」です。 |
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●ディレイ・オブ・ゲーム アメフトは時間が大事です。しかも秒単位で大事になってきます。 残り1秒で試合がひっくり返ることもありますし、反対に2分を残していてもかなわない時もあります。 そんな競技だからこその反則が、これではないかなぁ…と思っています。 |
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審判さんポーズ 両手を胸の前で交差 |
私、この反則は「25秒以内にプレーをスタートさせなかった」と、いう時だけの反則だと思っていたのですが、実はいくつかの場合があると知って驚きでした。 今までその場合しか見たことがなかったのですが、他にもあるとのことで、こちらも紹介したいと思います。 |
ではまずその条件について整理してみましょう。この反則が起こる条件は以下のものです。 1.審判さんがプレー開始の笛を吹いて、25秒以内にプレーを始めなかった。 2.ボールデッド後にボールを前進させた。 3.3回のタイムアウトの後に、タイムアウトを課される反則をした。 4.フェアーキャッチ後に3歩以上歩く。 などなどです。いずれも5ヤードの罰退がつきます。 さてここで、ほとんどの状況が納得できますが、3番の場合がよくわかりませんね。タイムアウトを課される反則とは、具体的になんなのでしょうか? アメフトでは、防具のきちんとした装備が大切です。 ご存知の通り、たいへん激しいスポーツですから、ヘルメットはもちろん、肩にも大きなパットが入ってますし、とにかくゴツゴツと着こんでいる印象を受けます。 この防具ですが、きちんと定められたモノがあるそうで、それ以上のものでも、それ以下のものでも、イケナイんだそうです。 例えば、ヘルメットをつけてない場合(自分がアブナイ)や、腕にドーベルマンの首輪のようなトゲトゲのアクセサリーをつけていた場合(相手がアブナイ)などがこれにあたります。罰則は「強制的にタイムアウト」。チームが3回とってしまっていたら「ディレー・オブ・ゲーム」というわけです。 あと、4番の「フェアーキャッチ」。これもなんだろう?って思いますよね。 これは、パントとか、キックオフのボールをキャッチする時、リターン(攻撃)しない代わりに、相手からのタックルを避ける方法です。 よく手をあげて、「これはオイラが取るよー」ってやってるシーンがあると思いますが、こうやって手をあげた時って、ボールをキャッチするだけで、走っちゃいけないんですって。 これはボールをキャッチする時、もうすでに相手の選手が近くに来ているとか、キャッチした後にタックルされて、ボールをポロリと落とすことのないようにしているプレーなんですね。 だから「ボールをリターンしないから、タックルもしないでねー」と、手をあげた選手がいたとして、この選手にタックルしてしまった場合などは、15ヤード罰退されるのです。(もちろんアブナイから) 以上のような背景から、手をあげてボールを取ったあとに、3歩以上歩いてしまったらこの反則になるということなのであります。 ちょっとつながりが、フシギな気もしますけれどね。 |
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●フェイスマスク この反則は分かりやすいですね。そのまんまと言ってもいいくらいです。 要するにフェイスマスクとか、ヘルメットの端っことかは、「つかんじゃダメ!」ってことです。 |
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審判さんポーズ 顔の当たりでぐいっと下に |
そんなわかりやすい名前の反則ですが、反則そのものは見分けにくいと思います。 誰も好き好んで「アブナイので反則になってますよー」という、反則を起こすわけではなく、混戦になって、たまたま手がマスクにいってしまった…、ということが多いからだと思います。 ついつい手がかかっちゃったとは言っても、マスクを掴むとそのまま首に負担がかかりますし、アメフトのような激しいスポーツでは、怪我をしない為の大事な防具だったりします。 だからこそ、相手のマスクには手を出してはいけない、という反則があるわけですよね。 ただ、守備側で思わずつかんでしまった…という場合には、5ヤードの罰退なのですが、つかんだあとに振り回したり引っ張ったりと、見ていても「それはキケンだろう」と思うようなことをしてしまった場合は、15ヤード罰退だけではなく、ファーストダウンも取られてしまいます。 また攻撃側の場合と、「デッドボールファール」の場合は、すべて15ヤードの罰退…ということのようですが、さてここで「デッドボールファール」ってなんでしょう?って思いますよね。 野球で言う「デットボール」は、ピッチャーがボールを投げて、バッターの身体にぶつけてしまった場合を言いますね。 でも、アメフトでそういう場面ってないですよねぇ? ボールを投げて身体にぶつかる…。ううーん、普通にあるシーンではないのかな、って思って調べたら、簡単でした。 |
アメフトで言う「デッド」とは、文字どうり「ボールが死んでいる状態」を指すそうなのです。では「ボールが生きてる状態」ってなんだ?と疑問が次々と浮かびます。 ボールが生きている状態は、攻撃側のセンターさんが、後ろにボールをほいっと渡して(スナップと言う)、審判さんがピーっと、笛を吹くまでを言います。 つまり実質、プレーが行われている時のことを言うんですね。 フェイスマスクという反則は、非常に危険なので、故意にしてしまうと罰則も厳しくなるのですね。 ところで皆さん、このヘルメットって、いろいろあるのをご存知でしたか? 私のような初心者には、最初全部同じに見えていたのですが、実はポジション毎にビミョーに違っていたりするらしいのですよ。 野球の場合なら、バッターが右打ちか左打ちかによって、ヘルメットの耳あての部分が違っていたりしますよね。 あの耳当ては両側についているわけではなく、片方にしかついてません(例えば、右打ちなら左側だけ)。これは、両方をふさぐと周囲の声が聞こえにくくなるかららしいんですね。 アメフトの場合は、片方だけ…と、いうわけにはいかないのですが、ボールの行方をしっかり見なければいけない人のマスク部分は、視野が広くあけてあったりします。 一方で、ライン担当の人は「ぶつかり合い」が主な仕事です。 こういったポジションにいる人のマスク部分は、危なくないように、しっかりとフレームが入っていたりします。 たまーに、フィールドの横に選手のぬけがら(↑)が落ちてますが、ヘルメットを見れば、どのポジションの人達のぬけがらなのかわかっちゃったりします。 そんな細かい点を見て、「うんうん」と一人で納得するのも、ちょっと通になった気がして、嬉しかったりして。(笑) |
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●無効なフラッグ 30日の試合でも一度だけ出ました。ということで、ちょっと取り上げてみましょう。 |
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審判さんポーズ 黄色いフラッグをふりふり |
審判さんは反則があると、反則が起きた場所に黄色いフラッグを「ぽいっ」と投げます。 その後、審判さんが集まって打合せ会議(?)が行われるのですが、その時に「今のは間違いだー!」とわかった時などに、ファウル・マーカーと呼ばれるこの黄色いハンカチを振ります。 これにより、この反則はなかったことになります。 |
次はいよいよ東京ドームで、ジャパンエックスボウルですね! 学生の決勝も大詰め!大盛りあがりの年末に突入です。 |
■フムフムカエル先生が語る
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Photo&Text by NAOKO SUZUKI
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