今年は神戸で | |
フムフムカエル 社会人と学生の1番が決まったのだ! 関西の美味しい食べ物を期待して行ったかえる先生。 アメフトのゲームとともに堪能できたのか? |
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■ゴブサタしてしまいました いつの間にやらファイナル6も終わり、ジャパンエックスボウルの時期になってしまいました。わたくし事ではありますが、今年はいつになく忙しく、ファイナル6に一度も観戦に行けませんでした(涙)。 で。社会人の日本一を決める「ジャパンエックスボウル」です。これまで東京でだけ行われておりましたが、今年はなんと関西で初開催。しかも「震災10年 神戸からの発信」事業ということで神戸市で行われます。 しかもその次の日は、学生日本一を決める「甲子園ボウル」があるというじゃないですか。 これはもう!たこ焼きも、お好み焼きも、そばめしも呼んでいますし、行くしかない!と言うことで、1泊2日の関西弾丸旅行を決行することになったのでした。 |
★☆神戸ウィングスタジアム☆★ |
◆関西だ!関西だ! | |||
一路神戸へ |
朝8時の新幹線でJR新横浜駅を出発。 やって来た電車は、見慣れた「白い新幹線」ではなく、「蒼く光るニクイ車体」。 ばびゅーんと一気にJR新大阪駅まで行きましたが、この時期は神戸ルミナリエ開催中でもありまして、関西行きの車内は大変混んでおりました。 停車駅が少ないだけに、座れないとツラいですが、とりあえず座れたので、ひと安心ひと眠り。ぐー。。 |
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ところでジャパンエックスボウルが行われたのは、神戸ウィングスタジアムなのですが、JR新神戸駅から会場に行くのと、JR新大阪駅からでは、時間的にそれほど変わらないんですよね。 JR新神戸駅が遠いのか?JR新大阪駅からの便がいいのか?ルミナリエ開催中の神戸周辺ホテルは全て満室。しかたなく大阪市内で宿を確保したのですが、まったく問題ありませんでした。 ジャパンエックスボウルはいわゆる年に一度の「お祭り」です。 毎年東京ドームで行われる時は、会場の周りでアトラクションがあって、チアリーダーさんもウェルカムダンスを見せてくれます。 今回は初めての関西開催。しかも震災10年ということもあって、周辺の地域で復興をアピールしたイベントが開催されていました。 神戸ウィングスタジアムから地下鉄で5分ほどのところに、神戸市長田区の繁華街があるのですが、ここは震災で街の大部分が焼けてしまって、大変な被害を受けたところです。 そこで、その街の商店街の皆さんがジャパンエックスボウルとタイアップして、石田力哉選手のサイン会や、ラジオ番組の公開トークショー、チアさんのパレードとか、地元商店街で様々な企画の催しを行なっていました。 こういうのは、いままで関東で見たことがないと記憶しておりますが、これぞ地域密着型の普及イベントですよね。 ファンや子供たちもサインをもらって、写真を撮ってもらって…、チアさんのパレードもやってきて、試合会場だけではなく、地元開催地のフットボールムードを盛り上げる。近所でこんなことやってたら 「ちょっとゲーム見に行こうかなっ」って気持ちにもなりますよね。 いろいろなメッセージを発信するということで、ジャパンエックスボウル全体の力になると思います。 「地元地域で」「みんなで」盛り上げよう!って。 |
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☆★ウィングスタジアムの雰囲気★☆ | |||
お客さんいっぱい入りました! |
優勝の行方はどちらに? |
あいかわらずの大所帯、移動も大変。 |
◆満員のスタジアム | ||
例年の決勝戦は平日の夜に行われる為、サラリーマン風の方が多く、大体50%〜60%くらいの比率でお客さんはスーツを着ていたりします。今年は土曜日に行われたこともあって、お子様連れが多かったように思います。 また、関西という土地柄でしょうか、年配の方がこれまた多かったですね。 去年、長居球技場に行った時も感じたのですが、関西のアメフトファンは小さい子供からお年寄りまで幅広く、特にどこかの大学OB同士の方かなー?という雰囲気の男性が多いです。 お年を召してからもお友達同士でアメフトを見に行けるなんていいですね〜。その連れ添った感じが、長年仲良くアメフト観戦に来ているんだろうなぁ…と思って、少しうらやましいなーと思いました。 ところで、神戸ウィングスタジアムは屋根付きの球技場でした。 ドームと言うわけではなく、野外に近いドームなんですよね。どちらかというと、関東では東京ドームより西武ドームに似ているかなぁ…。てっきり野外だと思っていたので雨や風の心配もしていたのですが、会場内は快適でしたね。 あと驚きだったのが、ホンモノの芝生だということ。 ふかふかなのですが、芝生ってどうなんでしょ?やっぱり人工芝よりはいいんでしょうかね…? こればっかりは選手じゃないとわからないか…。 |
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わかります?人が飛ぶほどの熱気! |
ここすごいです!中央を抜けたんですよ |
ハーフタイムショウは神戸の子供達も一緒に |
◆初心者的みどころ | |
今回は攻撃の前に選手が行う行動についてお話したいと思います。 「アメフトって攻撃をどんどんしないのはなぜ?」 アメフトに限らず攻撃の手を休めない、緩めないというのが、スピーディーなゲーム展開には大事な点だと思います。しかし、アメフトは見ているこちらが「いまナニ待ちなの?」と思うぐらいゲームの流れに波があります。 よく見てみるとわかりますが、攻撃が終るたびに選手の皆さんが集まってなにかをしてますよね? あれって何なのでしょうね…? |
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●ハドル(ハドルを組む) 初心者にとっては「宇宙語」の多いアメフト用語ですが、その中でも初心者が耳にしてわからない言葉がいくつかあります。 「ハドル」なんて普通の生活をしてたら、まぁ、ほとんど聞くことのない言葉ですよね。 |
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ただいま会議中(ハドルを組む) |
アメフトは基本的にセットプレーからのスタートなので、攻撃毎にいろいろな作戦を実行できます。 たとえば野球でも、「ここでバントにしようか?いやいや、フルスイングでエンドランか?」と作戦を練りますし、ピッチャーが「カーブにする?ストレートにする?」と、キャッチャーとサインを交わしている場面を見たことがあると思います。 アメフトにとって作戦は非常に大切で、スポーツの中でも「戦略」としてこれほどキッチリしたものはないのでは?という部類に入ると思います。 そんな頭脳スポーツですから、実は「作戦を考える時間」まで親切にとってくれていたりします。 |
ダウン(攻撃)が終わりますと、フィールドの選手がそろって円陣を組みますよね。 このときの円陣をまさに「ハドル」といいまして、作戦を練るこの状態を「ハドルを組む」といいます。 かといって長い間、じとーっと作戦会議を開いている訳ではなく、審判さんがチェーンクルーさんとかの状況を見定めて、「レディー・フォー・プレー」といって、「準備が出来たよー」と合図の笛を吹きます。 この準備完了の合図からプレー開始までの時間は「25秒」と決まっていて、これを越えてしまうと「ディレイ・オブ・ザ・ゲーム」となって、「反則の黄色いハンカチ」がなげられまして、罰則が発生してしまいます。 ディレイ・オブ・ザ・ゲームは以前にここでもご紹介しましたが、そもそもアメフトは時間についてシビアなスポーツです。 もしも自分が勝っている時だったら、時計がどんどん回ると嬉しいですよね。作戦会議をいくらでもやっていいというのであれば、それこそ試合終了までやっちゃいます。 でもそれじゃゲームとして成り立たない…、というわけで、準備完了から25秒。それを過ぎたら反則というルールがあるのです。 ところで会議は踊るといいますか(ちょっと意味が違うケド)、例えば「4thダウンあと少し、ここでFGを蹴るべきか、ギャンブルしちゃおうか?」と、状況がビミョウで、あと25秒ではどうしようか決めかねる!と言う場合もあります。 そういう時に出やすいポーズを次にご紹介します。 |
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タイムアウトのお願いは 腕をT字に〜 |
こちらは審判さんに「タイムアウト」をお願いするポーズです。 チームのスタッフや選手が審判さんに「タイムアウトぉお!」とか叫びながら、「T」の字ポーズをします。 なかなか会議が決まらない!しかも、もうすぐ25秒経過!…なんて言う時に、あわてて出すこともあります。 そうすれば、ディレイ・オブ・ザ・ゲームの反則は取られないし、タイムアウトの時間分、もう一度ゆっくり作戦を練ることができますよね。 |
タイムアウトをとると、25秒計だけでなく、試合時間も止まります。 ですので、ゲーム終了間際のあと数秒!ってとこをせめぎ合っているとき、「時計を止めるために」タイムアウトを使うことが多いです。「試合巧者」と呼ばれるチームは、このタイムアウトを倹約して使うやりくり上手さんです。 また、タイムアウトはチームだけではなく、審判さんが出す時もあります。 |
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審判さんのタイムアウト宣言 腕を上であうあう〜っと |
負傷者がでて、フィールドから出さなければイケナイ時などがそうです。こういう場合のタイムアウトは「レフリータイムアウト」と呼ばれていますね。 チームは前・後半でそれぞれ3回づつのタイムアウトを持っているのに対して、審判さんは数にかぎりはありません。 かといって、いっぱい使えてウレシイというわけではありませんが・・・。 |
■フムフムカエル先生とお茶を
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Photo&Text by NAOKO SUZUKI
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