BOWL GAMES 1 | |
フムフムカエル 去年は忙しい1年でした。 今年も忙しくなりそうだなぁ…というお餅で少し太ったカエル先生。 |
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■どんどんいきますよ! なにがどんどんかというと、「ジャパンXボウル」「ライスボウル」、さらには年明けに行われた「チャレンジボウル」まで、年末年始のボウルゲームをイッキに書いてしまおうというものであります。 みなさまこんにちは。ご無沙汰しました。 年末年始はなにかと忙しいですね。私に限ったことではないのですが、年末のザワザワした感じって、実は好きなんです。 忙しいなーと思うと、その状況が楽しくなってしまうという性分なんですよね。 さて、そんな年の瀬12月中旬になると、やってくるのが「ジャパンXボウル」です。 これで社会人の頂点!という栄誉が決まるわけです。 その後は日本一をかけて、甲子園ボウルで優勝した学生チームとの決戦がお正月に開かれる「ライスボウル」です。 この辺りは、まいどおなじみと言った感じですね。 |
★☆お客さんいっぱい東京ドーム☆★ |
◆ジャパンXボウル | |
息の止まる、気合が入る瞬間 |
すでに1ヶ月以上前のことですし、他の言い方でいえば「去年」ですけれど、思い出してついてきてくださいよー。 まずは年末の社会人選手権「ジャパンXボウル」です。 面白い試合の条件って、なんでしょうね? どんなスポーツでも「競り合った」試合というのは、見ていて盛り上がるものですよね (きっとお客さんより、なにより選手の方々が一番盛りあがるのでしょうけれど)。 そして、アメフットでは、その「競った」状態に、時間が1秒ごとに関係を持ってきて、緊迫感がよりいっそう増します。 後半、しかも第4クォーターにまでなって、競った試合になると、それはもう会場大盛りあがりです。今回の試合もまさにそうでしたね。 前半はまったりした一方通行のようなゲームで、ある意味「らしくないなぁ…」というドキドキ感のない印象がありました。 ところが後半になると、怒涛の攻め合いです。しかも大逆転劇! 久しぶりに「おもしろかったー!」といえる試合になりました。 こういう試合をナマで体験出来たお客さんは、幸せだと思います。 |
◆びっくりするもの | ||
東京ドームのように大きい場所で、しかもこれだけのお客さんが入っていると、その歓声でわからないかもしれませんが、実は選手同士のぶつかり合いって、ものすごい迫力なんです。 何度みても、あのままぶつかってこられたら…と、身のキケンを感じます。 ライン際で控えている選手達や、審判さんは、この「身の危険」を早めに察知することができて、よけ方もとてもうまかったりします。 私などは初心者ですから、ボールが飛んでくるだけで、びびってしまいますが、審判さんなどはひらりとよけておられるのです。きっとプレーの流れがわかっているので、「次、来るぞー!」とわかるんでしょうね。 ところで、ライン際にオレンジと黒のポールを持っている人がいるのをご存知でしょうか? (・・・といいますか、今年からアメフトを見始めた!という人も、この存在には気がついてほしい) このポールを持っている人は、まさにライン際の最前線で「動かないように」立っているわけです。 そうなると、かなり危険度が増します。ただでさえ、選手はいつ突っ込んでくるかわからない上に、ライン際は競り合いになる可能性が高いわけですから…。よーく見ているつもりでも不意にふりかかる「キケン」に、人間はもろいものです。 そしてポールは、もっともろかったのでした…。 |
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あーあ。折れちゃったよ。 |
審判さんも困った |
若干奥のポール短っ! |
◆押し出す | ||
ライン際に突っ込んでくる選手。 時には自ら、そして時には突き飛ばされながら、そして極めつけは敵味方もんどりうって、それはやってきます。 まさに壁際の攻防が繰り広げられます。 しかし、どうしてアメフットではこういう行為をよく見るのでしょうか。そこにはアメフットならではの、ふかーい意味があったのです。 アメフットの試合には「時計(時間)」がとっても大事な要素としてあります。1クォーターは、秋季リーグ公式戦が12分、ボウルゲームが15分。その中で時計が止まるのは、いくつかの条件があります。 その1つが、「ボールを持った選手がサイドラインから出る」というものなのです。 通常、他のゲームなどで、試合が止まる(アメフットでは「時計が止まる」)と、そのゲーム全体がなんとなく気がぬけてしまったような印象を受けますが、アメフットでは違います。 このちょっとした時間の狭間が、次のプレーを考える大事な時間になったりするからです。だから、うまく時計を止めたりして、時間を上手に使うことができるチームは、強いチームといえます。 ちょっと面白いなーと思うのは、選手がぶつかったりして、「痛いよー」と転がって身動きできなくなった場合などは、審判さんに限って何回でもとれる「レフリータイムアウト」をとってくれます。 もちろん、すごく気合の入ったぶつかり合いなので、こういう時は本当に痛いこともあるのでしょうが、実は実は。。。 「いたいよー」と転がって、レフリータイムアウトを狙っている場合もあるのです。 これは全然、「ずるっこ」ではなくって、大事な戦略の一つなんですよね。 でも大切な戦力の「すわ負傷か」というチームにとってはヤバイ状況でもありますから、ひとまず大事を取ってチームドクターをフィールドに入れるためにも、「(迎えに行くから)そのまま寝とけー」と、指示が出たりもします。 でもね。選手の皆さんはちゃんと鍛えていてとてもうまい転がり方をするので、大怪我になるということは、実はあまりないのでした。 よーく見ていると、担架で運ばれた選手も、次のシリーズでは元気にプレーしてたりするんですよね。 |
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選手はこうやって |
つっこんでくる |
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→フムフム「ボウルゲームシリーズ」その2へつづくのだ! |
■フムフムカエル先生は語る
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Photo&Text by NAOKO SUZUKI
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