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RB#20岡が飛び込んでアサヒプリテックが先制TD |
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アサヒ飲料ランアタックの軸となったRB#28杉山(12回/70ヤード獲得) |
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QB#3有馬も自らのランでダウンを更新 |
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DB#37近藤がダメ押しのインターセプトリターンTD |
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2008年Xリーグの開幕戦。7年ぶりの王座奪還を目指すアサヒ飲料チャレンジャーズと、今年からXリーグに昇格し、意気上がるアサヒプリテックゴールデンファイターズが対戦した。
試合は意外な立ち上がりを見せる。
「今日はパス主体と考えていた」(アサヒ飲料・藤本HC)アサヒ飲料だが、先発QB#3有馬のパスが決まらず、あっさり4thダウンパント。
その直後、アサヒプリテック自陣44ヤードからのオフェンスで、アサヒ飲料ディフェンスがオフサイドの反則を繰り返し、ダウン更新。さらにアサヒプリテックのエースRB#40亀川のラン、QB#11松本からTE#89高橋へのパスなどが決まり、アサヒプリテックがゴール前2ヤードと先制のチャンス。
ここでRB#20岡が飛び込んでTD。TFPも決まって、アサヒプリテックが7−0と先制に成功する。
ランアタックに切り替えたアサヒ飲料は、RB#28杉山、#15藤山らのロングゲインで反撃開始。だが敵陣に入ったところでファンブル。これをアサヒプリテックが押さえてターンオーバーとなる。
しかし、先のTDドライブでエースRB#40亀川が負傷したアサヒプリテックも攻めあぐね、攻撃権は再びアサヒ飲料に。
敵陣33ヤードからのオフェンス。RB#15藤山の力強いランでダウンを更新すると、ゴール前1ヤードからのパワープレーでRB#28杉山がTD。TFPのパスは失敗したものの6−7とする。
これで息を吹き返したアサヒ飲料は、2Qに入るとRB#28杉山のランを軸に攻勢をかけ、RB#21林のTDランで逆転。さらにQB#3有馬の自らのラン、TE#89滝本へのパスなどで敵陣に入ると、ここでRB#28杉山が、左オープンから32ヤードTDランを決めて一気に突き放し、前半を20−7で折り返した。
後半開始早々、アサヒプリテックがQB#11松本のパスを軸にオフェンスの立て直しを図る。TE#89高橋、#7乗鞍へのパスアタックで、アサヒ飲料がパスインターフェアなどの反則を連発。アサヒプリテックが、ゴール前2ヤードと陣地を進める。あわやTDのオフェンスを、アサヒ飲料DB#37本家、#13池谷の連係プレーによるパスインターセプトでセーブ。
さらに続くシリーズ。アサヒプリテックは、QB/WR#10中林への効果的なパスでエンドゾーンに迫るが、「QBをルックして、ランもケアして、忙しいポジション」と、この試合がLBデビューとなったLB#22高橋が、絶妙のパスカットで凌ぎきる。
最終Qに入ると、さすがに地力の差が出たか、アサヒ飲料がRB#28杉山のTDランを皮切りに、#2古谷の49ヤード独走TD、DB#37近藤のインターセプトリターンTDなど、アサヒ飲料が次々と得点を重ね、結局、47−7のファイナルスコアで圧勝した。
「リズムを作るのに時間がかかってしまった。ミスをしたらやられる、と言うのがいまの現状」とアサヒ飲料の藤本HC。「ランがそれなりに出たのは良かったが、パスがまだまだ。反省点を今後のプラスにしていく」と、チームの精製はまだまだこれからだ。
一方、Xリーグ初陣となったアサヒプリテックの井上監督は「いい勉強になった。得点差ほど悲観することはないという手応えはあった」と、感想を語る。「エース(#40亀川)がいきなり負傷したのにはまいった。こんなこともあるのですね」と、早々に攻撃オプションが奪われたトラブルが最後まで響く結果となった。
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