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第3クオーター、パントリターンから相手陣内に攻め込むIBM・イアンサンプル(右) |
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第4クオーター3分、IBM・小川(右)がタッチダウンを決め13点目を挙げる |
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第4クオーター6分、31ヤードを走りきりこの日3本目のタッチダウンを決める鹿島・佐藤(中央) |
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第4クオーター、相手のタッチダウンパスを奪う鹿島・佐野(左) |
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注目の一戦、両チームとも明確な目標があり負けられない戦い。鹿島は富士通との全勝対決また日本一を目指すという目標があるし、一方、IBMもセカンドステージに向け大事な位置付けにある。
試合は静かに動き出すかに見えたが、IBMの攻撃にて#15QB岡村から#17WR小川へのパスを鹿島ルーキー#22DB堀がインターセプトする事により激しく動き出す。絶好のフィールドポジションを得た鹿島が先制すると思われた瞬間、今度は鹿島#38RB佐藤の腕からボールが掻きだされファンブル、これをIBMがリカバーし、またもや攻守が変わる。
第2クォーターに入り、ここまで鹿島の強力なランニングプレーに対処していたIBMデフェンス陣であったが、#38RB佐藤のランにて一発でファーストダウンを許すと#2WR中川へのパスとアフターラン、#29RB丸田のランと徐々に前進を許し、流れは一気に鹿島へ。このシリーズの締めくくりは#38RB佐藤がIBMデフェンスを切り裂き先制タッチダウンを奪う。これを機に完全にモメンタムは鹿島が握り、その後もIBMゴール前に攻め入るも得意のパワープレーを使ってもあと1ヤードが進めず、タッチダウンを奪えない。
IBMデフェンス陣のリアクションが早く、気迫を感じる。結局、フィールドゴールの3点を加点するのがやっとであり、10−0で前半をターン。
後半は鹿島のリターンで試合再開、そのファーストシリーズで鹿島らしいパワーオフェンスを見せタッチダウンドライブ。後半も先手を取る。
IBMは前半とはプランを変更しミドルパスを投げはじめる。しかし、#15QB岡村と#17WR小川とのタイミングが合わず、ファーストダウンの更新ができない。
鹿島もらしくない交代ミスが出る。これは幸いにもプレー中にIBMの反則の発生もありペナルティーは相殺されたが、この嫌な流れは緊急出動した普段はQBの#16仲田のパントで一旦回避。
しかし攻撃権を得たIBMは#15QB岡村と#17WR小川のコンビのタイミングがだんだん合ってくる。#26RB吉津のランも絡めて連続タッチダウンを奪い猛反撃。
だがさすが鹿島、次のオフェンスシリーズをこのゲームを左右するポイントと捉えたのか#29RB丸田のラン、#10QB尾崎から#97TE藤本へのパス、再び丸田、更には佐藤と強力なランを炸裂させタッチダウンを奪い突き放す。
IBMもあきらめない、直後のシリーズですぐさま#44WRベテラン天谷へのパス、#30RB工藤のランを織り混ぜ反撃。しかしこの頃にはIBMの敵には残り時間というものが加わる。同点、更には逆転するためには少なくともあと一回の攻撃権を得る必要があり、そのために早くタッチダウンを取る必要があった。その希望を託し、本日ディフェンスにリターナーにまたもちろん本職のWRとして大活躍のサンプルにパスを投じたが、鹿島#24DB佐野の嗅覚がまさりインターセプトされ万事休す。
次節
強豪同士の対戦となったが、両チームともにシーズン中盤に向け反省点を残した。特に鹿島はらしからぬミス・反則が多かったように思われた。またショートヤーデージで持ち前のパワープレーに詰めの甘さがあり、この当たりは修正が必要だろう。試合全般を通しては鹿島の強力なランプレーはさすが印象的ではあったが、やはりパスの精度も欠かせない。
IBMはエンジンがかかるのが遅すぎた。特にパスの成功率が上がってくるのに時間がかかりすぎた。明治安田戦は、序盤からリズム・テンポよく攻撃したいところだ。そうすれば持前の得点力が発揮されるはずである。
早いものでもうディビジョン最終節である。
セカンドステージ前に、先ずはディビジョン優勝が決まる戦いが楽しみである。
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