|
パナソニック電工の先発QB#18山村 |
|
|
阪急のQB#18近藤が積極果敢な攻撃 |
|
|
新人WR#87佐藤が45ヤードのTDパスキャッチ |
|
|
後半、RB#20石野がTDを量産する |
|
|
第55回グリーンボウルトーナメント準決勝第2試合は、1回戦でアサヒプリテックゴールデンファイターズを倒して準決勝に進出してきたX2所属の阪急ブルーインズが、パナソニック電工インパルスと対戦した。
前回の試合でも積極果敢な攻撃が印象に残った阪急の先発QB#18近藤。RB#33井岡のランや、自らのキープなどでダウンを更新するが、自陣48ヤード付近から投じたパスをパナソニック電工DB#19島田にインターセプトされてしまう。
怪我人などが多く戦力が整わないパナソニック電工の先発QBは#18山村。第1シリーズはあっさりとパントに追い込まれるが、PR#81塚崎の44ヤードリターンで得た50ヤードからの攻撃で、相手の反則、RB#11武田のランなどで連続ダウン更新すると、WR#7長谷川にTDパスがヒット。TFPのキックも決まって、パナソニック電工が先制する。
第2Qのパナソニック電工。自陣48ヤードから、今度はWR#86野口へのパス、RB#20石野のランなどでゴール前5ヤードに迫ると、QB#18山村が自ら持ち込んでTD。14−0と突き放す。(TFPキック成功)
このゲームに春の焦点を絞ってきた阪急も負けてはいない。自陣24ヤードから相手の反則でダウンを更新すると、ここからペースを掴み、RB#4西谷、#33井岡のランで連続ダウン更新。敵陣に入ってからも、QB#18近藤のキープ、WR#82池之上へのパスなど、慎重なプレーコールでドライブを重ね、前半終了直前にQB#18近藤からWR#7中尾へのTDパスが決まって、7−14と追いすがる。(TFPキック成功)
だが「前半はチームが一体となってなんとかやれたが、フィジカルな部分の差が大きかった」と阪急の福井HCが振り返るように、後半にはいるとパナソニック電工の一方的な展開となる。
パナソニック電工、自陣39ヤードからの後半最初のシリーズ。RB#20石野のランを軸に4回連続でダウンを更新すると、最後はRB#11武田が押し込んでTD。さらに続く敵陣45ヤードからの攻撃もWR#87佐藤が、快足を飛ばして相手DBを振りきりTDパスをキャッチ。
4Qに入っても、パナソニック電工の猛攻は止まらず。RB#20石野、QB#18山村らのTDランが次々と決まって、終わってみれば大量49点をあげての完勝となった。
阪急も後半からQB#11橋本を出場させ、挽回を図るが、敵陣に入ったところでインターセプトを奪われるなど、調子に乗ったパナソニック電工ディフェンスの壁に圧倒され得点には至らなかった。
「チームの状態が悪いのである程度はやられると思っていたが、今日は個人技に助けられた」とパナソニック電工の村上監督。次はアサヒ飲料との決勝戦だが「選手達が気持ちの充実感を持ってやって欲しい」。昨秋リーグでの敗戦を取り戻しておきたいところだ。
「良い勉強をさせてもらえた」と、阪急の福井HC。「収穫は大きい。我々の目指す、最後までやりきるチームを作っていきたい」と、秋に繋がる手応えを感じていた。
|