|
QB#12山城、「まずまずの結果」と森HC |
|
|
吹田ディフェンス陣の踏ん張りが光る |
|
|
WR#2中川がTDパスをキャッチ |
|
|
4本のFGを決めたK#26鹿島 |
|
|
1stステージ最終戦の試合終了間際、よもやの逆転負けを喫して以来の試合となる鹿島ディアーズと、2ndステージ初戦でアサヒビールに20−22と惜敗したものの、勢いに乗る吹田マーヴィーズが対戦。予想以上の接戦に、スタジアムは寒さを吹き飛ばす熱気に包まれた。
立ち上がり、鹿島、吹田ともに決め手を欠く中、吹田ディフェンスに痛いミスが出た。自陣31ヤードからのオフェンスを攻めきれずパントを選択。しかしP#3河谷がスナップされたボールをファンブル、そのボールを鹿島DL#9佐倉が拾い上げ、そのまま17ヤード走りTD(TFPキック成功)、鹿島が思わぬカタチで先制点を奪った。
鹿島は第2Qにも、自陣45ヤードからのオフェンスで、RB#29丸田がドロープレーで一気に46ヤードを走り、ゴール前9ヤードまで迫った。しかしここから反則や、RB#29丸田、#38佐藤のランが不発。QB#12山城のパスも決まらず、結局FGを選択。
K#26鹿島が26ヤードをしっかり蹴りこみ、10−0とリードを広げた。
一方の吹田。直後の自陣41ヤードからの攻撃でビッグプレーが飛び出す。QB#11木下がオプションから得意のキーププレーで58ヤードを独走し、ゴール前1ヤードまで迫った。そして最後も#11木下が1ヤードを飛び込みTD、10−6とした(TFPキック不成功)。
何とか突き放したい鹿島は、自陣34ヤードからの攻撃でRB#38佐藤、#29丸田のランで前進。さらにQB#12山城からWR#2中川への39ヤードのパスが決まり、ゴール前13ヤードまで迫った。
しかし今日の鹿島はここからエンドゾーンまでが遠い。ラン、パスとも届かず、再びK#26鹿島の26ヤードFGで3点を追加した。
鹿島は前半終了間際に、自陣15ヤードからのRB#38佐藤のランプレーが相手反則を誘い、自陣42ヤードまで前進。ここからWR#18前田のリバースプレー、WR#2中川へのパスが決まり敵陣20ヤードまで前進。
ここでQB#12山城からWR#2中川への18ヤードのTDパスが決まり、オフェンスで初めてのTDを奪い、20−6で前半を折り返した(TFPキック成功)。
後半に入り、鹿島は全く攻撃が冴えない。
一方の吹田、自陣42ヤードから後半第2シリーズの攻撃。QB#11木下のキーププレーで10ヤード前進したが、その後のプレーは前進が出来ずパントを選択。しかし鹿島のKR#18前田がボールをファンブルし、吹田は敵陣27ヤードからの攻撃権を再び得た。
ここからQB#11木下、RB#35山本のランで陣地を進めると、QB#11木下からWR#88中村へのTDパスが決まり、20−13と7点差に迫った。(TFPキック成功)
勢いに乗る吹田は、続く自陣34ヤードからの攻撃で、RB#21瀬川のランで前進し、自らのランが絶好調のQB#11木下がオプションからのキーププレーで走る。
しかし、タックルを受けてボールをファンブル。空中に浮いたボールを鹿島LB#42牧内がキャッチしてそのままエンドゾーンまで走り込みTD。26−13とし、吹田の反撃ムードを完全に消し去った(TFPキック成功)。
その後は両チームとも得点するものの、点差は縮まらず、結局32−19で鹿島が勝利を納めた。
鹿島の森ヘッドコーチは「勝ったことだけがよかった試合。オフェンスは全然、ディフェンスは良いプレーと悪いプレーの差が激しい。唯一良かったのはキッキング。試合を通していえば、完全に向こう(吹田)のペースだった。次は今まで蓄えてきた力を試合の日に出せるように備える」と、負けなかったことに、ひと安心の様子。
吹田の武田ヘッドコーチは「ボロ負けするのでは、という不安もあったが、ディフェンスはTD1本だけしか取られていない。オフェンスもここまでランが出るとは思わなかった。ミス以外の部分は良かったと思う」と、格上相手の2戦連続の熱戦に、確かな手応えを感じているようだった。
|