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調子をあげるRB#30佃は99ydsで1TD |
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前半をコントロールしたQB#7天野 |
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QB#10安斎はパス攻撃に取り組んだ |
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KR#11田原が90ヤードRetTDを決める |
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第56回西日本社会人選手権・グリーンボウル交流戦の最終日。第1試合はXリーグWEST上位進出を狙う両チーム、アサヒ飲料チャレンジャーズと吹田マーヴィーズが対戦した。
開始早々、アサヒ飲料がチャンスを掴む。吹田がハーフライン付近で蹴ったパントをアサヒ飲料のLB#10田中がブロック。敵陣26ヤードからの攻撃権を奪う。
ここからアサヒ飲料QB#7天野が連続ラン攻撃。自らのキーププレーやRB#30佃のランでゴール前1ヤードとすると、最後もRB佃が押し込んでTD(TFPキック成功)。7−0と先制する。
アサヒ飲料の第2シリーズ。今度はWR#80河原、#22林らへのパスや、RB#22中西のランで連続してダウンを更新。ゴール前6ヤードからRB中西が走り込んでTD。TFPのキックは失敗するものの、13−0とリードを広げる。
「今日はオプションを使わずにパス、パワープレーを中心に取り組んだ」と吹田の武田ヘッドコーチ。2Q早々から先発QB#10安斎がWR#7富尾、#81中川へのパスを成功させ、敵陣31ヤードと攻め込むが、あと1本が決まらず、4thダウンギャンブルも失敗に終わる。
後半開始からしばし膠着状態のあと、吹田のQB安斎からWR#88中村に40ヤードのロングパスがヒット。一気に敵陣24ヤードへと進んだ吹田が、K#49影山のFG成功へと繋ぎ、3−13とする。
「最初は上手くいったが、(手詰まりになったとき)雰囲気を変えられる選手がいない」と、アサヒ飲料の藤本ヘッドコーチ。先発QB天野がインターセプトを奪われたところで、QBを#19幸田、#3有馬とスイッチしていくが、いずれも有効なドライブが続かない。
最終Qに入った直後の吹田。QB安斎が相手DLに追い込まれながら投げたロングパスを「確実に捕れる能力の高い期待のレシーバー」と武田ヘッドコーチが評価するWR中村が好捕。ここからQB安斎が自らのキープやRB#20山上のランなどを使って、辛抱強くドライブを開始する。
敵陣13ヤードに進んだところで、再びWR中村にパス。ゴール前3ヤードとすると、RB山上が3回押し込んでTD。9−13と追いすがる(TFPキック失敗)。
しかしその直後。吹田のキックオフを、アサヒ飲料のKR#11田原が90ヤードを走りきってリターンTD。TFPキックも決まって20−9とアサヒ飲料が突き放す。結局、このまま試合終了。アサヒ飲料が春の公式戦を勝利で終えた。
5人のQBを出場させたアサヒ飲料の藤本ヘッドコーチは「まだスターター争いをしている段階。しかしプレー云々よりも、オフェンスをマネジメントする立場として、自分がやるという気持ち、もっとリーダーシップを発揮してやってもらわないと」と、課題をあげた。「格上のチームに勝つためには、もう一段も二段も、レベルアップをしなければならない」。秋本番まで残された時間はそう多くはない。
「点差以上に力の差はある。ウチはこのままプレーの精度を高いレベルにあげていく」と、吹田の武田ヘッドコーチ。「人数は少ないが、キッカーやレシーバーにいい選手が入ってくれた。あとはもっと一体感を持って、チーム一丸となって戦っていきたい」と、秋本番を見据えている。
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