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緊急出場で試合を支えたQB#18野口 |
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エレコム神戸はRB#23金城を軸に攻撃 |
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後半の突破口となったRB#32中西 |
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ダメ押しのTDを決めたRB#4木村 |
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XリーグWEST1stステージ。9月19日神戸市王子スタジアムの第2試合は、RB陣が好調のアサヒ飲料チャレンジャーズと、この戦いに最初の照準を持ってきたエレコム神戸ファイニーズが対戦した。
立ち上がり50ヤード付近から始まったアサヒ飲料の攻撃を、あっさりとパントに封じたエレコム神戸がドライブを開始する。
自陣14ヤードからRB#23金城のランを中心に、WR#87藤村へのパスを交え、3回連続のダウン更新。だが敵陣に入ったところでQB#18佐藤へのプレッシャーが厳しくパス攻撃が不発。攻撃を断ち切られる。
アサヒ飲料も反撃を開始。先発QB#7天野は、WR#25堀川、#21林へのパスで次々とダウンを更新し敵陣31ヤードと迫る。しかしこの攻撃の途中でQB天野が負傷退場し、QB#18野口が交替出場。
突然、先制のチャンスを任されたQB野口であったが、WR#15森へ落ち着いてTDパスを決める。
「想定外のディフェンスに準備していたランプレーが止められた」(アサヒ飲料・藤本HC)。「相手のパスラッシュが厳しいので、時間を使ってライン戦を挑んだ」(エレコム神戸・米村HC)。両チームの思惑が拮抗状態となり、互いに一進一退で決め手を欠いたまま、7−0で前半を折り返した。
後半開始早々にエレコム神戸が勝負をかける。自陣31ヤードから相手の反則や、RB#48宮下へのパスなどで敵陣41ヤードへ進入。ここで4thダウン1と追い込まれるが、RB金城のランでギャンブル成功。しかも相手の反則罰退15ヤードも加わって、ゴール前17ヤードと絶好のチャンス。
だがここからの2プレー目。ボールを受け取ったRB金城に、アサヒ飲料ディフェンスが激しいファンブルフォース。こぼれたボールをアサヒ飲料LB#10田中が確保し、ターンオーバーに仕留める。
前半は追加点を奪えなかったアサヒ飲料のQB野口は、自陣17ヤードからRB#32中西のランを軸にロングドライブ。ゴール前2ヤードを攻めきれなかったものの、K#17山岡が27ヤードFGを成功させ、10−0とリードを広げる。
4Qには、エレコム神戸の守備にアジャストしたアサヒ飲料のラン攻撃が決まりはじめる。RB中西が自陣からの63ヤード独走でゴール前3ヤードと一気に前進すると、最後もRB中西が駆け抜けてTD。
ここまで得意のカットバックを抑えられていたRB#22佃も自陣20ヤード付近からのドロープレーが決まり、追いすがるディフェンスを振りきって独走TDを奪う。
終了間際にもRB#4木村のTDランで得点を追加したアサヒ飲料が、31−0で勝利した。
「雑と云うか、つまらない反則とか、やってはいけないミスが多い。そのことが大きな試合では命取りになる」と、アサヒ飲料の藤本HC。次は吹田との対戦となる。「向こうも準備してきていると思うので、きっちりとやりたい」と、気を引き締めている。
前半の拮抗から先に掴んだ惜しいチャンスを逃してしまったエレコム神戸。「しっかり動けていたし、手応えはあった。こういう戦いを続けて強くなっていく」と、米村HCも手応えを感じている。「この先の3試合は負けられない。チームの雰囲気はあがってきている」と、一戦必勝の構えで臨む。
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