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パーフェクトドライブで先制したQB#8高田 |
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ベテランRB#33粳田も序盤から全開 |
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RB#24朴木がパスキャッチからTDで一矢 |
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2Q以降を交替出場したQB#14河野 |
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前節は攻撃陣にいまひとつ精彩を欠いていた松下電工インパルスと、目標としていたアサヒ飲料戦の敗退からの立て直しが鍵であったアズワンブラックイーグルスの対戦。
立ち上がりの松下電工が、集中力のあるオフェンスを展開する。
試合開始のキックオフリターンでKR#30松田が好ゲインを見せ、敵陣35ヤードからの第1シリーズ。先発QB#8高田は、RB#20石野、WR#22下川、RB#30松田へのパスでゴール前へと陣地を進めると、最後はQB高田がダイブフェイクからのキーププレーでTD。開始早々からパーフェクトなオフェンスで先制する。
「高田を中心に気持ちが一つになっていた」と松下電工・村上監督も納得の立ち上がりだ。この日の松下電工は「前節はランにこだわりすぎた」(村上監督)反省から、要所でRB#33粳田、RB#1小林、そして日本代表RB#20石野のランを効果的に使い、パスを中心にオフェンスを進める。
自陣28ヤードから始まった第2シリーズも、RB粳田、石野のランに、WR#85山本、TE#2霊山らのパスを交え、14プレー、72ヤードのドライブを、RB松田へのTDパスで完結させる。
さらに敵陣39ヤードと有利なポジションから始まった第3シリーズも、途中で相手DLのプレッシャーを受けたQB高田がインターセプトを奪われる場面があったものの、このインターセプトのリターナーに対し、松下電工オフェンス陣が激しいファンブルフォースでボールを奪い返し、再ターンオーバー。ここでQB高田からWR下川への一発TDパスが決まり、1Qで早くも21点を獲得。試合の趨勢を決めてしまった。
第2Qからの松下電工は、2番手のQB#14河野が登場。「まだまだミスが多すぎる」(村上監督)と、交替直後はオフェンス陣とのリズムがかみ合わず、やや攻めあぐんでいた河野だが、前半終了間際にWR下川へTDパスを成功させると、徐々に調子が出てくる。
最終Qには、さすがに戦意の喪失したアズワンから立て続けにTDを奪い、終わってみればXリーグWEST記録となる大量69点を獲得。松下電工の圧勝劇となった。
4Q途中まで、まったく反撃の糸口が見いだせなかったアズワンだが、4Q4分23秒にQB#8奥野が、松下電工ディフェンス陣の開いたスペースを上手く見つけて、RB#24朴木へのTDパスを成功させ、なんとか一矢報いた。
「もっときちんと決めないといけない場面もあったが・・・」と、相変わらず辛口の村上監督だが、前節の反省を踏まえたこの大勝には目を細める。
「相手が完璧なアメリカンフットボールをやってきた。完敗」とアズワンの義政監督。しかし「もうあとがないので、くさっている場合じゃない。次に向かって全力でいきます」と、さらなる立て直しを誓った。
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