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QB#8高田の操るオフェンスは絶好調を維持 |
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好調だったSRC神戸のエースQB#18佐藤は途中で無念の負傷退場 |
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この日大活躍のRB#1小林は10回79ヤード、1TDを獲得 |
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エースRB#20石野もTDを挙げて存在をアピール |
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XリーグWEST第2節の第1試合は、松下電工インパルスとSRC神戸ファイニーズが対戦した。
第1Q7分、それまでこう着状態だった試合が動く。ファイニーズのQB#18佐藤が、ハンドオフ時にファンブルしたボールを、松下電工のLB#10東がリカバー。ゴール前12ヤードという好ポジションで、松下電工が攻撃権を得る。
この好機を松下電工は逃さず、RB#1小林がTDランを決めて7−0と先制する。
ここから松下電工のTDラッシュが始まる。第2Qをまたぐ時間帯に、QB#8高田からのパスを受けたWR#7長谷川は、SRC神戸のディフェンス陣をうまくかわしてTD。
続くキックオフで、リターナーのファンブルを#59三輪がリカバー。松下電工がゴール前6ヤードで攻撃権を得ると、ここでもQB#8高田からWR#7長谷川へとTDパスが決まり、点差を21−0と広げる。
さらに直後のキックオフで、オンサイドキックを成功させる松下電工。自陣46ヤードから着実に攻めあげ、TDには結びつかなかったものの、K#15小笠原が42ヤードのFGを決めて、およそ5分間で点差は24−0に。
松下電工は、守備でも見せる。SRC神戸の攻撃時には、DL#56澗随がQBサックから8ヤードのロスタックルを決めるなど、SRC神戸に攻撃の機会を与えない活躍を見せ、攻撃陣を援護射撃する。
その後もゲームを支配したのは松下電工。SRC神戸の攻撃時はパントに抑えて、自らの攻撃時には確実に得点へと結び付け、1TDと1FGを追加。34−0と大きく突き放して前半を折り返す。
前半押され気味だったSRC神戸だが、第3Q、反撃に出る。
自陣30ヤードからのオフェンス。RB#33杉原のランプレーを中心にダウン更新を重ねてゆく。敵陣33ヤードまで迫り、QB#8荒木からTDを狙ったロングパスを試みるが、松下電工のLB#5桐生に阻まれ、TD獲得には至らなかった。4thダウンでK#14松岡が50ヤードのFGを狙うが、バーに届かず不成功。反撃は不発に終わった。
その後も松下電工ペースは続き、第3QにはQB#8高田が。第4QにはQB#14河野へとスイッチした後も、RB#20石野がそれぞれTDを決め、48−0。
結局、松下電工は1TDも許さず、48−0で完封勝利した。
松下電工の村上監督は「相手はブリッツが多く、うまく連携が取れずまずかった」と試合を振り返ったが、結果的には力の差を見せ付けるゲーム展開になった。この試合でも安定した活躍を見せたQB#8高田に関しては、「完全につぶれるプレーもつなげてくれた。満足いく仕上がり」と、まだリーグ序盤ではあるが、高評価を与えた。
SRC神戸の畑原監督は「やられるのはわかっていた。ブリッツや裏をつくプレーを中心に最初は粘れたが、自分でファンブルするから終わってしまった」と、悔しさをにじませる。前節で「打倒、内外電機」を果たし、この流れに乗ってリーグ戦を勝ち進めたかったSRC神戸だが、昨年王者の松下電工の前に得点へと結びつけるプレーが出ないまま、1敗を喫した。
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