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QB#18佐藤に襲いかかる松下電工DL陣 |
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RB#27草清がチャンスを広げる |
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期待のかかるQB#14河野 |
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WR#81塚崎のパスキャッチ |
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2008年の第54回西日本社会人選手権グリーンボウルトーナメントが神戸市王子スタジアムで開幕。昨年は日本一の座に登り詰めたディフェンディングチャンピオンの松下電工インパルスと、神戸市をホームタウンとするSRC神戸ファイニーズが対戦した。
松下電工の先発QBはエースの#8高田。立ち上がりTE#98久保田へのパス、エースRB#20石野のランでダウンを更新すると、続けざまにドライブを開始。WR#26吉村へのパス、RB#20石野のランなどで連続してダウン更新。瞬く間にゴール前6ヤードとすると、最後もRB#20石野が難なく中央突破してTD。試合開始から3分44秒、10プレーで松下電工が先制に成功する。
対するSRC神戸。エースQB#18佐藤の運動能力を活かしたプレーコールで組み立てを図るものの、松下電工のオールジャパンDL陣の早い潰しにあってロス。前進することが出来ない。
しかし攻撃の第2シリーズ。QB#18佐藤が早いリリースからTE#99上條へのパスを決め、ダウン更新。続いてRB#27草清のランで敵陣42ヤードへと侵入する。だがここから再び松下電工のDL陣が襲いかかり、連続ロスタックルで、攻撃が途絶える。
2Qに入ると、松下電工は2番手のQB#14河野が登場。この河野が「もう少しちゃんとプレーしてもらわないと」と、松下電工・村上監督も不満を漏らすほど、プレーが決まらない。
逆にフロント陣の主戦を交替させた松下電工ディフェンスに対し、SRC神戸のオフェンスがQB#18佐藤のパス、RB#33杉原のランを軸に連続ダウン更新。ゴール前7ヤードと得点機を迎えるが、TDには至らず、26ヤードのFGも失敗に終わり、このまま7−0と松下電工リードで前半を折り返す。
後半、松下電工はQB#18山村、RB#3永富と期待の次期戦力を投入するが、プレーに精細さを欠き、QB#18山村は、SRC神戸のDB/K#15武田にインターセプトを奪われてしまう。
敵陣19ヤードとチャンスを手にしたSRC神戸は、TDには至らなかったもののDB/K#15武田が46ヤードのFGを決めて、3−7と追い上げた。
だがSRC神戸の反撃もここまで。その後は要所を松下電工のDL#43脇坂、#13山中、LB#10東らが抑え、自陣を脱することが出来ない。
松下電工も、QB#15山村、#14河野が交互に出場するが、動きの良いSRC神戸のLB陣がプレーを断ち切り、こちらも得点には至らない。
結局試合はこのまま7−3で、松下電工が辛くも逃げ切った。
「ボールが手についてない選手ばかりで、全く機能していない」と、半ばあきれ顔の松下電工の村上監督。「守備は安定している」と、この時期はディフェンス陣の地力が頼り、といったところ。
SRC神戸の畑原監督も「ディフェンスはよく頑張っていたが、課題はやはり得点力」と、こちらも渋い表情だった。
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