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オフェンスを指揮するQB#10尾崎 |
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鹿島ディフェンス陣が粘ってチャンスを待つ |
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LB#4山本がパスINTリターンTD |
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QB#3有馬はINTを5つ献上 |
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大阪市長居球技場でのFINAL6準決勝。ジャパンXボウルへ駒を進めるのは、2年ぶりとなる鹿島ディアーズか。それとも7年ぶりとなるアサヒ飲料チャレンジャーズか。「競い合いの展開になる」と、鹿島の森ヘッドコーチが予想した通り、後半途中まで激しい接戦が繰り広げられた。
両チームのヘッドコーチが京都大学ギャングスターズの師弟関係。またQBはともに関西学院大学ファイターズのOB対決にもなったこの試合。
立ち上がり、まず鹿島が自陣27ヤードからのオフェンスで、QB#10尾崎やRB#29丸田のラン、相手DBのインターフェアの反則などで敵陣37ヤードまで攻め込む。
ここでQB#10尾崎からWR#22小嶋へのパス、そしてRB#29丸田のビッグランでゴール前5ヤードとし、最後はQB#10尾崎が、WR#18前田へのTDパスを決め7−0と先制した。
さらに次のシリーズでも、いきなり敵陣38ヤードからの攻撃権を得ると、RB#29丸田のランで前進。4thダウン2からのギャンブルも、WR#2中川がQBの位置に入り、OLのブロックとは逆サイドに走るスペシャルプレーでダウンを更新。
RB#38佐藤の2度のランは不発に終わったが、K#26鹿島が30ヤードのFGを成功させ、10−0とリードを広げた。
対するアサヒ飲料も、直後のシリーズで敵陣16ヤードまで攻め込んだが、ここでQB#3有馬のパスが、鹿島DB#21加藤にインターセプトされてしまう。
しかし粘りを見せるアサヒ飲料は、次のシリーズで自陣23ヤードからのオフェンスを、RB#45磯田、RB#21林のラン、さらにQB#3有馬が、TE#8平本、RB#21林、WR#25堀川、WR#7天野らへ、立て続けにパスを決め、敵陣23ヤード。TE#85大木へのパスでゴール前9ヤードとすると、最後はWR#1桃澤のTDパスがヒット。10−7とし前半を終えた。
森ヘッドコーチから「我慢比べに負けないように」と、ハーフタイムに指示を受けた鹿島の選手達。その言葉通り、粘り強く守り、アサヒ飲料のオフェンスを相手陣内に閉じこめたまま好機を待つ。
アサヒ飲料の後半3度目のオフェンス。パスコースを読み切った鹿島LB#4山本が、QB#3有馬の投じたボールをインターセプト。そのままエンドゾーンまで37ヤードを走り切ってTD。17−7とリードを広げた。
さらにゴール前20ヤードまで迫られた場面で、鹿島LB#43岡橋がQB#3有馬のパスをインターセプト。
ここからのオフェンスでRB#38佐藤が、鮮やかなステップで相手ディフェンスを抜き去り、75ヤード独走のTD。24−7と、勝利を決定づけた。
鹿島の森ヘッドコーチは「アサヒ飲料のディフェンスのスピードが早く、オフェンスは独走がなかなか出なかった。リズムも悪く課題の残る試合になった。ただ、3点差の展開でディフェンスが守りに入らなかったことが勝利のポイントだった。(ジャパンXボウルでは)1年間積み上げてきたことをしっかりやりたい」と話していた。
一方、アサヒ飲料の藤本ヘッドコーチは「完全に押し切られた。オフェンスがもう少し腰を据えて攻めることができればよかったかもしれないし、(インターセプトが多かったのも)プレーコールで、もう少しやりようがあったかもしれない。ディフェンスはよく頑張ってくれた」と悔しそうに話していた。
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