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第2クオーター14分、パナソニック電工・石野(上)が飛び込みタッチダウンを決め9点目を挙げる |
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第3クオーター、相手ディフェンスをかわし攻め込むパナソニック電工・長谷川(中央) |
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第4クオーター、相手陣内に自ら攻め込むパナソニック電工・高田(上) |
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第4クオーター終了間際、パナソニック電工のタッチダウンパスを阻止する立命館大・毛利(中央) |
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2008年シーズンチャンピオンを決める日本選手権・第62回ライスボウルは、社会人代表のパナソニック電工インパルスと、学生代表の立命館大学パンサーズが対戦した。
立ち上がり立命館の速攻が決まる。エースQB#11松田(大)からWR#31常包(雄)へのパス、RB#22西田のラン、RB#33山本へのパスで連続ダウン更新。敵陣へと進攻すると、さらにWR#33常包(雄)、#2宜本らへのパスが面白いように決まり、ゴール前12ヤード。ここから1発でTE#5森へTDパスがヒット、立命館が先制に成功する。
さらに立命館は、敵陣49ヤードと有利なフィールドポジションからのシリーズを、TDには至らなかったものの、K#17砂原の44ヤードFGに結びつけ、10−0と突き放す。
パナソニック電工オフェンスも反撃開始。自陣25ヤードから始まったオフェンスシリーズを、QB#8高田からWR#81塚崎へのパス、RB#1小林のラン、WR#3永冨へのパスなどが立て続けに決まり、ゴール前2ヤードに迫る。しかしここから立命館ディフェンスが押し返し、K太田の27ヤードFGに止まる。
いきなり先制点を奪い「自信に繋がった」というQB#11松田(大)のオフェンスが冴える。WR#31常包(雄)へのパス、RB#22西田のランに、自らの足でもダウン更新を奪い、敵陣23ヤードまで陣地を進めると、ここでエースRB#26松森が、OL陣のこじ開けた穴を駆け抜けてTD。立命館がさらにリードを広げる。
2Q終盤、立命館はDLの主軸である#57武知が負傷で退場し、いやなムードとなる。
パナソニック電工はその隙を見逃さず、前半終了間際から2ミニッツオフェンスを展開。QB#8高田のスクランブル、WR#86野口へのパスなどで、ゴール前1ヤードとすると、RB#20石野がパワープレーで押し込みTD。Xリーグ王者の意地を見せる。
後半開始早々、パナソニック電工が進撃を開始。QB#8高田、RB#20石野のラン、WR#7長谷川へのパスで敵陣20ヤードに押し寄せる。
立命館はDL#57武知の抜けた穴を、DL#48十亀、#96青山らが必死で立て直し、ここもK太田のFG3点に抑える。
3Q終盤。パナソニック電工の自陣5ヤードから始まったロングドライブ。RB#20石野のラン、TE#2霊山、WR#86野口へのパスなどで連続してダウンを更新。だがQタイムを挟み、敵陣32ヤードまで進んだところで、4thダウンに追い込まれる。
ここで「今日一番の采配ミス。もっとじっくり攻めることも出来た」と、村上監督が語った4thダウンギャンブルを選択する。このプレーを、甲子園ボウルMVPの立命館DB#12今西がパスインターセプト。立命館の古橋監督が思わずガッツポーズをしたビッグプレーで、パナソニック電工の攻撃を断ち切る。
その後も立命館は、最後までディフェンスが集中力を切らせず、パナソニック電工の猛攻を凌ぎきり、2004年以来5年ぶり3度目の日本一をその手に掴んだ。
「このチームでここまでやれたことが信じられない。夢のよう」と、興奮冷めやらぬ立命館の古橋監督。「選手、スタッフら、みんなの努力が実ったゲーム。今日はディフェンスがチームを支えてくれた」と、満面の笑みだ。
ポール・ラッシュ杯を受賞したQB#11松田(大)は、「関学戦も、甲子園ボウルも自分としては不完全燃焼だった。周りに支えられて、ようやく結果を出せた」と、胸を張る。
「タックル勝負になると思っていたが、立命館選手のリアクションが早く、むこうが上だった」と、パナソニック電工の村上監督。「今日は私が負けたということ」と、締めくくった。
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