西武ドームでの第2試合。レナウンローバーズが、再逆転でXに昇格したばかりの五洋建設パイレーツを下し、2年ぶりにリーグ戦での勝利をあげた。
これでレナウンは1勝2敗となり、五洋建設は3敗となった。
「柏木(ヘッドコーチ)のファインプレー」とレナウンの小澤監督がほめたたえた。
結果的に決勝点となった2ポイントコンバージョンの選択し、見事にQB八木からRB大沢へのパスが決まったシーンを振り返ってのコメント。
勝負を決めた第4Q。5分15秒にQB八木から新人WR金原(東海大)へのTDパスがとおった後のトライフォーポイントは、2ポイントコンバージョン。
「TDを取ったら2ポをやろうと、柏木と話していた。失敗しても1点リードですからね」と、してやったりの小澤監督。
試合の流れはこうだ。
第1Qはともにオフェンスに決め手がなく、パントを繰り返す。残り時間2分を切ったところで五洋建設はQB小川から新人WR松下(甲南大)へのロングパスが決まり、ゴール前10ヤードの地点に。
ここでWR十文字(ベアーズより移籍)に6ヤードのTDがとおり先制する。
しかしレナウンは、この試合で112ヤードをランで獲得し、気を吐いたRB池田が第2Q10分51秒、TDランを奪い同点に持ち込む。
第3Qには、FG失敗したものの、ラッキーにも五洋建設オフェンスのピッチミスでボールがエンドゾーンを超えてしまうセーフティで9−7と逆転する。
五洋建設もQB小川の指揮するオフェンスが踏ん張り、3分25秒にはWR松下への26ヤードのTDパスで14−9と再び逆転。
第4Q。レナウンはTDパスで再々逆転し、2ポイントコンバージョンを決めて17−14と3点のリードを奪う。
逆転にはTDが必要となった五洋建設は、QB小川のパスを中心に必死の反撃を展開。ゴール前15ヤードまで持ち込むものの、ファーストダウンを更新することができずタイムアップを迎えた。
五洋建設の左瀧ヘッドコーチは「ディフェンスが相手に合わせてしまった。ロングゲインを奪われ、集中力がなく浮き足立ったところがあった。負けて悔しいが、残り2試合を勝ちにいきます」と試合を振り返った。
「選手の身体ができてきた。それにチームワークがよくなってきた。スカウティングをコーチがしっかりやってくれていた」とレナウンの小澤監督。
「この試合にかけていたから。次の試合はキッキングをしっかりさせないと。今日の勝利は次につながるよ」と、クラブチームとなってからのリーグ戦初勝利に、笑顔が絶えなかった。
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