鹿島が反撃に転じたのはこの直後。パスを警戒するアサヒ飲料ディフェンスの裏をかいてRB堀口(靖)のランを中心にドライブを展開。
14プレーを費やしゴール前1ヤードに迫る。
しかし4thダウンギャンブル。RB堀口(靖)の中央突破は、アサヒ飲料の厚い壁に阻まれてTDを奪うことが出来ない。
鹿島は直後のアサヒ飲料オフェンスもダウン更新を許さず、好フィールドポジションを獲得するが、LB山田を中心としたアサヒ飲料ディフェンスにまたもや阻まれ、FGの3点に終わってしまう。
4Q終盤、8点差を追う鹿島は自陣16ヤードから最後のドライブをスタートさせた。
RB堀口(靖)のラン、QB鈴木からWR板井、植村らへのパスで5回ダウンを更新してゴール前1ヤードまで迫ると、QB鈴木はWR板井にTDパスをヒット。
しかしここで鹿島はイリーガルフォーメーションの反則を取られ、TDは無効になってしまう。
5ヤード下がっての再トライ、QB鈴木はエンドゾーンにパスを放つもLB河口にインターセプトされてしまい万事休す。
結局、アサヒ飲料が21−13で勝利を収めて2年連続東京スーパーボウル出場を決めた。
「(0−10とリードされたときは)一方的になるかと思った。鹿島はかなり強かった。前半は動きも悪かったし、思い切りも良くなかったから、後半は自分たちのフットボールをやろうということを選手達に伝えた。ラッキーな面も多かったが、2年連続で東京スーパーボウルに進出できて嬉しい。ここまで来た以上は気持ちでも負けずにいきたい」とアサヒ飲料藤田ヘッドコーチは激戦を振り返った。
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