EASTディビジョンの首位を走る鹿島ディア−ズが、クラブダイノス近鉄に9TD、1FGを奪う猛攻をみせ、66−0と圧勝して開幕3連勝。ダイノス近鉄は3連敗となった。
鹿島はまず第1Q、ダイノス近鉄オフェンスのファーストシリーズで、DB竹下がインターセプトを奪い、敵陣40ヤードからと先制点を奪う絶好のフィールドポジションを獲得。
このチャンスに、QB鈴木からWR椎野への2連続のパス成功でゴール前インチまで進撃。そしてRB平手が飛び込み、まず先制する。
第2Qには、K田中の23ヤードFGで10−0とリード。6分にはQB鈴木が34ヤードを独走してTDを奪ったかにみえたが、反則で無効となり罰退。
しかしその後、TE八百板へのパスで敵陣6ヤードまで攻め、WR関澤へのTDパスが決まり17−0。
さらにDB白井のインターセプトからのチャンスに、QB鈴木のキープラン、RB平手のランなどで敵陣17ヤードまで進むと、WR志田へのTDパスが通り24−0と前半で大きく点差を広げた。
ダイノス近鉄はショットガンフォーメーションから新人QB奥(ベアーズから移籍)のパスとRB片山、WR海道のランなどで陣地回復を図るが、鹿島ディフェンスに粉砕され、1stダウンが奪えない。
後半に入っても鹿島オフェンスの快進撃は続く。第3Q6分3秒にパントをリターンしたPR笹野が、64ヤード独走リターンでTDを奪うと、QB鈴木から新人TE脇田(京大)への20ヤードTDパスで39−0とする。
第4Qには、エース鈴木から交代したQB岩野がWR関澤に39ヤードTDパス、さらに、再びPR笹野が今度は75ヤードを走りきってTDを奪い、59−0。
試合残り時間17秒にも、QB岩野からWR橋本へのTDパスが決まり、得点を60点の大台にのせる圧倒ぶり。
ディフェンス陣も、ダイノス近鉄オフェンスを6インターセプト、総喪失79ヤード(ラン喪失36ヤード、パス喪失43ヤード)と、完璧に押さえ込み完封した。
鹿島の森ヘッドコーチは「今日はたまたまうまくいっただけ。捕れるボールを落としたり、ファンブルしたりミスがあった。強いチームとの対戦だとこうはいかない。ディフェンスもQBスクランブルをやられすぎ。相手の自滅に助けられただけ」と、圧勝にも気を緩めない辛口の採点。
しかしながら「収穫はパントリターンで笹野が能力を発揮してくれたり、新人RB曽我にキレ、スピードが出てきたこと。また新人WR東畠、松永の成長してきている。チームとしてはもう少しのところまできている」と、後半戦の日産スカイライナーズ、富士通フロンティア−ズとの大一番を控えて手応えを感じた様子。
一方のダイノス近鉄の前田ヘッドコーチは「3連敗は厳しい。今日はトップチームとの違いが出た。ショットガンをやっていてパスが通らないのは辛い状態。あと2試合をきっちりとやって、白星を重ねたい」と、こちらも後半戦を必死に戦う姿勢をみせた。
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