オービックシーガルズ(オービックS)が、第3Qにディフェンス陣がチャンスを作り大量4TDを獲得。学生援護会ROCBULLを32−7で下し、開幕3連勝を飾った。
逆に学生援護会は3連敗となった。
「力技のところで負けていた」とオービックSの大橋ヘッドコーチ。
第1Qに学生援護会オフェンスのファンブルをリカバーして、敵陣19ヤードと絶好のフィールドポジションからオフェンスを開始したものの、TDを奪うことができずK喜田の22ヤードFGで3点をまず先制。
その後は、学生援護会ディフェンスの素早い集まりにダウンを更新できない。
対する学生援護会オフェンスも、ショットガンからQB増田がレシーバー陣にパスを通すものの、オービックSの強力ディフェンスに前進を阻まれる。
オービックSはDB金子のインターセプトから攻撃権を獲得。敵陣1ヤードまで前進するが、学生援護会ディフェンスの堅い守りを崩せず、4thダウンギャンブルを敢行。TDを狙うものの、エンドゾーンを割ることができない。
結局3−0のスコアのまま、前半を終えた。
後半に入り、いきなりビッグプレーがでる。
後半開始のキックオフをオービックSのリターナー里見が、持ち前のスピードを生かしたランで左サイドを突き抜け、88ヤードを走り切りTD奪う。
さらに第3Q1分30秒には、渡辺のパントリタ―ンで敵陣10ヤードまで持ち込み、RB古谷がオフェンスラインの開けたホールを直進してTD。17−0とリードを広げていく。
9分過ぎには、QBを高橋から井上にスイッチ。QB井上は故障などもあり2年ぶりの試合出場であったが、ブランクを感じさせないプレーを随所にみせ、自らのランとRB古谷のランでオフェンスを進め、最後はSE清水(謙)への13ヤードパスTDを演出した。
第3Q残り3秒には、DB古庄が学生援護会QB増田の投げたパスをインターセプトして、38ヤードを走りTD(2ポイントコンバージョンパス成功)。32−0と試合をほぼ決定付けた。
試合を諦めない学生援護会は、試合終了残り3秒にQB増田から右サイドを走るWR川崎に33ヤードのTDパスを通し、一矢を報いた。
試合後「前半のオフェンスはこれまでやってきたことの裏切りに近い。自分たちがやってきたことにプライドを持って本気にやらないと」と、爆発しないオフェンスに渋い顔の大橋ヘッド。
しかし「キッキングは春から相手に脅威を与えるプレーをしようとしてきた。やっとこの試合で里見が大きい仕事をしてくれた」と、明るいきざしがみえてきたキッキングチームには満足気だった。
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