X League
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解説記事
オービックシーガルズ VS 鹿島ディアーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
オービックシーガルズ 0 0 0 3 3
鹿島ディアーズ 3 7 0 0 10

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鹿島が2年ぶりにディビジョン優勝を飾る!

 ともにFINAL6出場が決定しているオービックシーガルズ(オービックS)と、鹿島ディアーズとのディビジョン優勝を賭けた戦いは、鹿島が10−3で勝利をおさめ、2年ぶり5回目(Xリーグ)のディビジョン優勝を飾った。

 「最初のオフェンスシリーズがうまくいった」と鹿島の森ヘッドコーチ。
 試合開始早々の鹿島は、オフェンスの第1シリーズで、QB鈴木からWR板井、東畠へのパスと、RB池場のランプレーなどで、次々とダウン更新して敵陣21ヤードまで攻め込む。
 これを4分55秒、K田中の30ヤードFGにつなげて鹿島が先制する。

 オービックSは、QB高橋がTE安東へのパスでダウンを更新するものの、敵陣に入り込めない。

 続く鹿島のオフェンスは、ベテランRB堀口のランプレーでゲインするが、残り数インチをオービックSの強力ディフェンス陣が粉砕して、ダウン更新を許さない。

 ディフェンス勝負と思われた試合展開であったが、第2Q、鹿島はRB池場のランプレーと、WR松永へのパスで、敵陣10ヤードまで侵攻する。
 1分9秒。QB鈴木がディフェンス陣のプレッシャーを受け、体勢を崩しながらもTDパスを投じると、右サイドラインを走るWR松永がマークをかわし、背面飛びのような姿勢でスーパーキャッチ。鹿島が10−0とリードを広げる。

 追うオービックSだが、オフェンスのキーマンである「RB古谷を止めること」(鹿島・森ヘッド)を主眼においた鹿島ディフェンスに翻弄され、なかなか敵陣に入ることができずに、パントに追い込まれる。

 後半、オービックSはRB古谷のランプレーと、QB高橋のパスで敵陣11ヤードまで攻め込むが、TDには至らない。
 さらに4thダウンでFGを狙うが、鹿島の新人DB生田(関西大)がこれをブロック。得点をあげることができない。

 オービックSはQB井上にスイッチして、オフェンスのリズムを掴もうとするものの、新人DB松本(日体大)にインターセプトを奪われ、反撃のチャンスを摘み取られてしまう。

 第4Qに入り、オービックSは反撃を開始。
 QB井上のスクランブルでダウンを更新して、敵陣35ヤードまでオフェンスを進める。
 さらに4thダウンギャンブルを成功させ、敵陣24ヤード。しかしここからは、鹿島ディフェンス陣が、オービックSの繰り出すオフェンスをことごとく粉砕。
 ここは、K喜田が32ヤードFGを決めて、3−10と追いすがる。

 追い込まれたオービックS。勝利への望みをつなげるオンサイドキックを試みるが、鹿島に押さえられてしまう。
 オービックSは、試合残り時間2分過ぎにも、自陣16ヤードで攻撃権を獲得するが、パスが通らず。最後の4thダウンギャンブルを敢行するものの、鹿島デイフェンスに押さえられ、万事休す。
 あとは鹿島がニーダウンして、勝利のカウントダウンを聞いた。

 鹿島は、総獲得ヤード、ボール所有時間ともに劣ったものの、チャンスを確実に得点に結びつけたオフェンスと、TDを許さなかったディフェンスとのマッチングで、ディビジョン優勝を引き寄せた。

 鹿島の森ヘッドは「オービックSのディフェンスは強かった。ひとつひとつのプレーに集中してやろう、といってきた結果の勝利。うちのディフェンスが相手をねじ伏せたという感じではない」と、接戦を振り返った。
 しかしながら「DB松本、生田(関西大)、DL西川(法政大)、LB牧内(新潟大)らの新人が、リーグ初戦から活躍してくれたおかげで、ポジションに穴がなくなった。そしてスピードがあがってきた。オフェンスもQB鈴木が落ち着いて、勝てるクォーターバッキングをしてくれた」と、2年ぶりのディビジョン優勝を噛みしめる。




 
 
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