大型台風22号が東海・関東地域に接近・上陸の恐れがあったため、9日から11日に順延された東京ガスクリエイターズとクラブハスキーズの一戦。
東京ガスが逆転に成功して、ハスキーズに辛くも勝利した。東京ガスは1勝2敗とし、ハスキーズは3敗となった。
先制点を奪ったのはハスキーズ。QB田のパスワークが冴え、東京ガスディフェンス陣を翻弄する。
WR安田へのパスとRB平澤のランで、敵陣25ヤードまで進入したハスキーズ。ここでQB田からRB平澤へボールが渡り、RB平澤が走るWR牧口にパスを投げる、フリーフリッカーでTDをあげる。
7点を追う東京ガスは第2Q、K一木が29ヤードのFGを決めて3−7とする。
その後、DB鈴木のインターセプトで攻撃権を奪い取り、チャンスを掴むと、QB井川が立て続けにWR青木、金原にパスをヒットさせ、1分35秒にRB片山が走り込みTD。10−7と逆転に成功。
10分5秒には、WR崎谷へのTDパスが決まり17−7と引き離す。
ハスキーズはQB田のパスは通るものの、東京ガスディフェンス陣に阻まれる。
しかし前半終了間際にWR安田、粂井、RB北原へのパスでゴール前1ヤードまで攻め込むと、前半残り時間0秒に、QB田からピッチを受けたRB平澤がTDを奪い、14−17と追い上げる。
後半開始早々、東京ガスはTE千葉がTDパスをキャッチ、24−14とする。
しかし粘るハスキーズはパスでゲインを重ね、WR安田へのTDパスが決まり21−24。勝負は第4Qの攻防へと持ち込まれた。
ハスキーズは4Q2分35秒に21ヤードの同点FGを狙うが失敗。
その後のオフェンスシリーズで、QB田がパスでゲインを重ねて、試合残り時間1分10秒にゴール前7ヤードまで進む。
4thダウンギャンブルでWR粂井へのパスが通りダウン更新。ゴール前4ヤードからオフェンスを開始する。
ここで東京ガスの松田監督が「感動のプレー」と評したビッグプレーが飛び出る。
この試合で283ヤードを獲得したハスキーズのQB田が放った逆転の願いを託したTDパスを、東京ガスDB菅澤がエンドゾーン内でがっちりインターセプト。
最後の最後でハスキーズのオフェンスを断ち切り、東京ガスが初勝利をあげた。
「(勝利は)ラッキーでした。(インターセプトは)まるで優勝した瞬間のよう。アグレッシブにやった結果。前半からハスキーズのQB田はプレッシャーをかけてもキチンと投げていた。うちのディフェンスが悪かった。特にDBがショートパスに受身がちだったけれど、最後のシリーズだけはよくやってくれました」と松田監督。
『感動』のインターセプトをあげた菅澤は「何度もショートパスにやられていましたからね。中でも前半終了間際のTDパスを通されたのは僕がやられた結果。最後にインターセプトできてホッとしました。あのシーンではショートパスしかない、と思っていましたから美味しかったです」と安堵した様子。
次のオービックシーガルズ、最終戦の日産スカイライナーズに勝てばの条件付きだが、FINAL6出場の可能性を残しただけに、東京ガスの今後の戦いに注目が集まる。
|