X League
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解説記事

松下電工インパルス VS 内外電機マーヴィーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
松下電工インパルス 7 3 7 28 45
内外電機マーヴィーズ 0 0 0 0 0

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QB“ゴリ”高橋が絶好調。松下電工が圧勝で発進!

 XリーグWEST開幕日の第3試合。ディフェンディングチャンピオンの松下電工インパルスと、昨秋はXリーグ初昇格ながら2勝を挙げ、チームに勢いのある内外電機マーヴィーズが対戦した。
 今季、創部30周年の節目を迎える松下電工。先の20周年、94年シーズン以来となる日本一奪還を目指して、チームロゴも一新。満を持しての登場だ。

 昨シーズンを主軸として戦い自信をつけたという先発QB高橋(幸)は、自陣1ヤードから始まった最初のシリーズをじっくりとドライブ開始。
 RB樫野、小林のラン、WR山本、下川へのパスをバランス良く交えながらゴール前7ヤードへと陣地を進めると、最後は好調のRB石野が、相手ディフェンスの壁に当たりながらも粘り強く走って、エンドゾーン右に駆け込みTD。7−0と松下電工が先制する。

 松下電工の強力なディフェンス陣の助けを得て、再び敵陣47ヤードからのオフェンスとなったQB高橋(幸)だが、ここからはダウンを1つ更新しただけで進まない。
 結局、K太田が48ヤードの長いFGをねじ込んで10−0。ここから雲行きが少しおかしくなってくる。

 「今日の幸次は全然ダメでしたね」(松下電工・村上監督)。松下電工DB仲田が奪ったパスインターセプトからのチャンスにはダウン更新できず。次のオフェンスでは、QB高橋(幸)自らがファンブルロスト。
 さらには「相手のディフェンスがリスクを承知で仕掛けてきている術中に自分から入っている。見えていない証拠」と、憮然とする村上監督。50ヤード付近から投げたパスを内外電機DB木戸にインターセプトを奪われる始末。

 内外電機もQB寺尾の操るオプションを武器に、積極的に攻めるものの松下電工DL脇坂、山中をはじめとするディオフェンス陣の圧倒的なパワーに、ダウン更新をするのがやっとという状況。試合は10−0のまま、後半戦へと突入する。

 やはり松下電工のエースQBはこの人なのだろう。後半から、休養十分のQB高橋(公)が登場。最初のシリーズこそFG失敗で得点に至らなかったが、「どこが違うのか(幸次は)よく考えて欲しい」と村上監督が語るように、オフェンス陣が生まれ変わったかのごとくテンポを取り戻す。

 自陣19ヤードからのシリーズを、WR下川、丸山へのパス、RB小林、粳田のランなどで連続ダウン更新、僅か4プレーでゴール前10ヤードに迫ると、RB石野がパワープレーでTDラン。
 続くシリーズもWR塚崎、下川へパスを決めて得点圏内へと進むと、RB石野がTDラン。さらにはRB石野の59ヤード独走TDランも飛び出し、3シリーズ連続でTDを演出。格の違いを見せつけた。

 この後も、QB高橋(公)自らの24ヤードTDラン。試合終了間際にもWR塚崎へTDパスをヒットするなど、第4Qだけで大量28点獲得。
 ディフェンス陣も内外電機を終始を圧倒し続け、ダウン更新4回に抑え込み完封。45−0の完勝発進で初戦を飾った。

 「毎試合苦労しそう。立ち上がりでリズムを掴めなかったら、やっぱりこうなる」と、攻めあぐねた前半に不満の残る村上監督。
 久々の本格出場で結果を出したQB高橋(公)だが「今後は調子のいい方をどんどん出していきたい」と、QB“ダブル高橋”体制の完全復活だ。

 「昨年との差を一歩でも埋める」。勝敗よりもまず内容重視で臨んだという内外電機の野村ヘッドコーチは「オフェンスがもっと機能しないとやはり勝負にならない。ディフェンスは成果があった」と、今後のリーグ戦に向けて手応えを感じていた。



 
 
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