試合終了まで1秒。レナウンの逆転FG成功!
住友銀行スプリングスの快勝の余韻が残る川崎球場。EASTのレナウンローバーズ(1部6位)と学生援護会ロックブル(2部1位)の対戦は午後1時半に開始された。
ローバーズは第1Q、RB池田が好調ぶりを発揮。2本のTDランを決め、14−0と先行した。
創部7年目、初のチャンスをものにしたいロックブルもここから反撃。第2Q3分57秒、QB荒木からWR佐々木への46ヤードのTDパスがヒットし1TD差に。一方、ローバーズはK前野が37ヤードのFGを確実に決め、17−7として後半に突入した。
ロックブルが1TD、ローバーズが1FGを加え、20−14とローバーズ6点のリードで迎えた第4Q10分すぎ。ロックブルはゴール前3ヤードからRB松井が同点のTDを決めたかに見えたが、痛恨のホールディングで無効に。
しかし、気を取り直したロックブルは10分52秒、QB荒木からのパスを受けたWR中島(清)がCBのタックルを振り切りTD。キックも白鳥が慎重に決めて21−20と逆転に成功した。
ほぼ勝ちを確信したロックブル。しかし勝利の女神はどちらに微笑むか分からない。
ローバーズ、最後の攻撃。QB勝山が短いパスを丁寧につなぎ敵陣32ヤードまで前進。クロックは残り6秒。ローバーズはタイムアウトを取り、K前野に全てを託した。
49ヤードのFGトライ。ボールがホールドされ、前野の右足から蹴り出されたボールが大きな弧を描く。球場全体が悲鳴にも似た歓声に包まれる。滞空時間の長いキックは、ぎりぎりでゴールポストを通過し、23−21。
2時間20分の熱戦は、辛くも古豪が新興チームを退け幕を閉じた。
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