全勝決戦は鹿島に軍配!ファイナル6へ1番乗り!
CENTRAL優勝を賭けた全勝対決は、鹿島ディアーズが追いすがるリクルートシーガルズを28−20で下して2年連続のディビジョン優勝。ファイナル6出場1番乗りをも決定させた。
第1Q、鹿島はリクルートの第1シリーズの攻撃をパントに終わらせ、攻撃を開始した。先発QB川上はTE板井、RB山本へのパスやRB堀口のランで敵陣21ヤードまで進める。そして4分16秒、WR酒匂が、QB川上からの19ヤードTDパスをリクルート守備DBと激しく競り合いながらもぎ取り、先制点を奪う。
リクルートは次のシリーズでWR高岡、RB越後、中村のランで敵陣24ヤードまで攻め込む。しかし、社会人屈指の守備力を持つ鹿島はエンドゾーンを割らせず、FGに終わらせ3−7。
鹿島は10分13秒にファンブルボールをリカバーし、攻撃権を獲得すると、TE板井へのパス、
RB児玉、堀口のランで攻撃を進める。そして第2Q45秒、WR椎野(克)への8ヤードパスが決まり14−3と点差を広げる。
リクルートはQB松本がRB中村へのパスとランで敵陣27ヤードまで攻め込むが、ここで痛恨のインターセプトを喫して追撃を寸断される。
鹿島も新人RB池場(法政)のランでゲインを重ねるが、リクルート守備DB渡辺にインターセプトを喫して追加得点をあげることができない。
しかし鹿島は、DB佐藤のインターセプトから攻撃権を獲得するや、WR植村への連続パスで敵陣内に入る。さらにTE板井へのパスが決まり、敵陣15ードまで進撃。またしてもTE板井への右サイドのパスがとおりTD。21−3と試合の主導権をにぎる。
後半、リクルートはQBを新生にスイッチ。この交代が的中、モメンタムがリクルートに流れ込み、3分41秒、フォースダウンギャンブルからWR大久保へ8ヤードのTDパスがとおり10−21と反撃の狼煙をあげる。
鹿島はこの流れを変えるためQB鈴木を投入するが、リクルートのリズムは変わらない。第3Q終了間際には、リクルートのK岩田が22ヤードのFGを決めて13−21と詰め寄る。
そして第4Q、鹿島のフォースダウンパントでのファンブルをきっかけに、リクルートは敵陣25ヤードから攻撃を開始。追加点を狙うがここでも鹿島の強力守備がリクルートの攻撃を粉砕する。結局リクルートは36ヤードのFGを外す。
鹿島はTE中井、WR植村らへのパスとRB児玉のランで敵陣36ヤードまで攻撃を進めると、4分45秒、RB池場が右サイドを36ヤード独走してTD。28−13と再び大きくリードする。
しかし、粘るリクルートは自陣16ヤードから攻撃を展開し、フォースダウンパントフォーメーションから寺田がダイレクトスナップを受けて走りだすスペシャルプレーを挙行。鹿島の激しいタックルを受けながらも75ヤードを突進してTD。20−28と再び同点圏内の得点差に追いすがる。
その後の鹿島の攻撃を押さえ、攻撃権を獲得したリクルートは攻撃を開始するが、SB安部へのパス失敗を捕球後のファンブルと判定され、攻撃権を喪失。鹿島の最後のオフェンスはK中筋がFGを狙う体制に一度は入ったものの、ディレイオブゲームの反則を犯してまでのメンバーチェンジを行い、結局、QB鈴木がニーダウン。激戦に終止符を打った。
鹿島・高野ヘッドコーチは「板井は期待どおりやってくれた。川上も雨というコンディションの中でよく投げてくれた。成長した証拠。後半、相手がうちの攻撃にアジャストしてきたので、QBを鈴木にかえてリズムを戻そうとした。しかしリクルートは強い。最後はFGで3点を狙っても、よかったかもしれないが、リクルートは何をするか分からないチーム。それだけに勝ちを優先させた」と強敵を相手に白星を挙げ、胸をなで下ろした。
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