すかいらーく金星ならず!シルバースター3勝目!
前節、雨の川崎球場で日産プリンス東京を敗り勢いに乗るすかいらーく。2連勝で順調な仕上がり振りを見せているシルバースター。この両者が川崎球場で対戦した。
終日降り注いだ雨。すかいらーくにとってはこれで3戦連続の雨中での戦いとなった。
激しく降る雨の中、試合は開始直後からパントの応酬となった。
すかいらーくはエースRB加畑のスイープやパワーなどのランプレーに効果的にショートパスを交え再三敵陣まで攻め込むドライブを見せるものの、大事なところで反則やファンブルといったミスを連発し、なかなか得点に結びつけることができない。
一方のシルバースターは、ゴムボールに慣れないQB金岡のパスが浮き気味でなかなかパスが通らないなうえに、LB水戸部を中心とするすかいらーく守備の前にランプレーも思うように前進できない。
第2Qには、敵陣44ヤードからという絶好のフィールドポジションのチャンスをRB中村のファンブルでフイにするなどシルバースターにとっては嫌なムードが流れる。
逆に得点には結びつかないもののRB加畑の活躍もあって常に一定のフィールドポジションを保つすかいらーくのペースで前半を折り返した。
そのすかいらーくのボールコントロールが後半に入って実を結ぶ。すかいらーくは敵陣49ydからの攻撃を、1回のダウン更新のあとパントに追い込まれる。このパントが絶好の転がりをみせ、シルバースターの攻撃は自陣の1ydから。これをきっちりと3回の攻撃でパントに追い込み、敵陣32ydからの攻撃権を得る。
このチャンスにすかいらーくは、RB加畑のランやTE土方のスクリーンなどで一気に敵陣1ydまでボールを進める。最後はRB小島が飛び込んで7−0と先制点をあげる。
すかいらーく先制。しかしこの試合を見ていた観客の誰もこのことにあまり驚きはしなかった。なぜなら、ここまで確実にすかいらーくが試合を支配しており、また逆転することは出来ないかもしれない、と思わせるほどシルバースターの攻撃は精彩さを欠いていたからだ。
しかし、この得点でお互いの選手の心に変化が生まれた。このあとすかいらーくは集中力を完全に失い、逆にシルバースターは集中力を増していく。
第3Qも残り2分を切ったところですかいらーくQB遠藤が投げたロングパスをシルバースターDB吉田がインターセプト。シルバースター自陣30ydからの攻撃となる。この攻撃をRB中村のドロー、スイープ、時にはQB金岡のQBスニークなども織り交ぜ、実に11プレー連続のランプレーで同点のTDに結び付ける。
更にキックオフ直後。すかいらーくの攻撃は、反則などで罰退して3ダウン22yd。ここで手堅くランプレーを選択するが、ここで痛恨のファンブル。これを守備に押さえられ、すかいらーく陣20ydからの攻撃をシルバースターに与えてしまう。
シルバースターはこれをきっちりRB中村のTDに結び付け、14−7と逆転。
すかいらーくの悪夢はまだ続く。次の攻撃も第1ダウンでいきなりシルバースターLB朝倉にインターセプトされFGを、さらにその次のシリーズでも第1ダウンでDB佐竹にインターセプトされWR稲垣のTDに結び付けられてしまう。あっという間に24−7となりタイムアップ。
すかいらーくにとっては後味の悪い試合となった。
試合後シルバースター阿部監督は「思っていた以上にすかいらーくは強かった。もっと点をとるつもりでいたが、ゲームの展開上「勝つ」プランに変更せざるを得なかった。選手にとっては良い薬になっただろう」と苦しい戦いであったことを告白した。
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