川崎球場の第3試合。初戦でレナウンに快勝したアサヒビールシルバースターと、今季ダークホースとして注目されるすかいらくスカイラークスの一戦が行われ、20−0でシルバースターが完封勝ちした。
これで、第2試合で勝利した鹿島と共にシルバースターは勝ち点4。一方のスカイラークスは2試合連続完封負けを喫した。
第1Q早々、シルバースターはRB吉岡のランでダウン更新すると、積極的な守備を仕掛けるスカイラークスディフェンス陣のブリッツを読むかのごとく、その裏をついたRB中村がスクリーンパスから66ヤードを独走TD。試合開始わずか2分で、7−0と先制する。
スカイラークスは、前節の鹿島戦で粘り強い走りを見せたRB加畑を中心に、攻撃のリズムを組み立てる。先制点を許したあとの最初のドライブでは、この日のキープレイとなったRB加畑の右ゾーンパワーで、2度の3rdダウンを更新するなど気を吐いた。
次に得点のチャンズを掴んだのは、スカイラークス。RB五嶋のラン、先発QB山田からTE朝内へのパスを足がかりに、小気味のいいオフェンスを展開し、シルバースターのディフェンスを翻弄。
ここで、K福田が33ヤードのフィールドゴールを試みるが、これが右へそれて失敗。得点チャンスを逸する。
追加点の欲しいシルバースターは、第2Q5分44秒、リターナーに入ったCB工藤が、スペシャルチームの好ブロックにも助けられ、55ヤードのパントリターンTD。待望の追加点を挙げ、14−0とリードする。
すると、ディフェンス陣もチャンスを広げる。LB玉井が今度はインターセプト。このチャンスをK泉の45ヤードFGにきっちりとつなげ、17−0。完全にゲームに主導権を握る。
第3Qに入ると、お互いのオフェンスが攻撃のリズムに乗り切れず、パントとインターセプトの応酬で、試合は膠着状態が続く。
スカイラークスは攻撃的な守備で、シルバースターQB金岡にプレッシャーをかけ、CB岩松のインターセプトを生み、一方のシルバースターも勝負どころで、DE主将佐々木、LB田村のQBサック、CB白濱のインターセプトで得点を許さない。
QB金岡のパスが不振のシルバースター。第4QにはRB中村、斉藤のランで再度、得点を狙いに行くものの、スカイラークスは集中力を切らさないディフェンスでロングゲインを許さない。
結局試合終了間際に、K泉がこの日2本目のFGを決め、20−0。シルバースターが、粘るスカイラークスを辛くも敗った。
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