鹿島ディアーズがファイナル6進出に王手。
7日、東京ドームで行われたレナウンローバーズとの試合で、鹿島オフェンス陣が総獲得504ヤード(パス297ヤード、ラン207ヤード)、RB堀口が3TDをあげるなど8TDを奪う大爆発。
またディフェンス陣も、レナウンの攻撃をパスでは125ヤードを失ったものの、ランはマイナス15ヤードに押さえ込み56−0の完封、開幕3連勝を飾った。
鹿島は速攻で得点を重ねた。
W杯戦士のRB堀口のランとWR椎野(修)、TE板井へのパスで敵陣深くまで侵入。RB関澤が2ヤードを走り先制する。
キックオフ後、レナウンのファーストプレー、QB八木が放ったパスをDB奥原が、敵陣29ヤード付近でインターセプトして攻撃権を奪取。続くプレーでQB鈴木がWR関にTDパスを通してTD。試合開始わずか67秒で、14点を獲得した。
第2Qに入っても鹿島の攻撃は進む。
1分23秒にRB堀口がスクリメージを抜け、左サイドラインを88ヤード独走してTD。さらにRB児玉が50ヤードを走り敵陣11ヤードまで進攻。新人WR神谷朗(京大)へのTDパスが決まり28点をリードする。
鹿島の強力ディフェンス陣の前に、レナウンはここまでファーストダウンすら奪えずパントを繰り返してきたが、6分過ぎにQB八木のパスが効果的に決まりだし、ファーストダウンを連続2回更新。
しかし、鹿島のLB安澤がインターセプト。レナウンに傾きかけた流れをシャットアウトする。
鹿島は前半終了残り59秒にも、TE板井への43ヤードTDパスが決まり、35−0と大量得点をあげた。
後半から鹿島はQBを新人・笹野直紀(専修大)を投入。ファーストシリーズでレナウンディフェンス陣のタックルをかわした笹野が、RB堀口へTDパスを通す。
ディフェンス陣も、今シーズン好調のLB安澤がQBサックを決め、また守備ラインがレナウン攻撃ラインを圧倒して、QB八木のパスを封じ込める。
第4QにはQB鈴木から新人TE八百板大(日大)、WR植村へのロングパスで一気に敵陣11ヤードまで前進。最後はRB児玉が3ヤード中央突破してTD。56点を奪い、勝利を決定づけた。
鹿島・高野元秀ヘッドコーチは「今日はディフェンスがいいポジションでボールをオフェンスに与えてくれた。オフェンスもいいリズムでボールコントロールできた。ベンチにいたほとんどの選手を出場させることができた試合だった」と満足気味だったが、ファイナル6への話になると「アサヒビールと富士通の戦いがどうなるか。この結果がねぇ」と17日に行われる試合に心を奪われている様子。
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