オンワードオークスが、日産プリンス東京スカイライナーズを死闘の末28−23で下し、5戦全勝でEAST優勝を飾り、4年連続のファイナル6進出を決めた。
オンワードの野田監督は「Xリーグとなって初めての5戦全勝。ファイナル6にあがれてうれしい。選手も同じだと思います」と全勝の喜びを噛み締める。
「今日はトーナメントという意識で戦った。日産プリンス東京のオプションには苦労した。警戒していた通り。ゲームプランではランで時間を使ってポジションを取る、という考えだったが、前半は点の取り合いになってしまった。ただ後半はゲームプラン通り。ファイナル6に向かっていい勉強になった」と納得顔の野田監督。
逆に日産プリンス東京の石原ヘッドコーチは「今春のパールボウルトーナメントで勝っているので、悪いイメージはなかった。全てボクの甘さ。自分の力量不足。選手は一生懸命やってくれていたし、モチベーションも高く持続してくれていた。本当は選手たちを3年連続ファイナル6へ連れていきたかった。もう一度うちのチームになにができるか見直したい」と無念の表情を浮かべる。
先手を取ったのはオンワード。第1Q5分25秒に、新人RB杉澤浩二(東海大)が29ヤードTDランを奪う。
日産プリンス東京はQB岡本、RB田辺のランで敵陣10ヤードまで攻撃を進め、最後は再びRB田辺が走りきりTD。同点に持ち込む。
しかしオンワードは、WR神への31ヤードロングパスで前進して、QB富澤がスクランブルから56ヤードのロングゲインランでTD。14−7と差をつける。
第2Q、日産プリンス東京は41ヤードのFGを狙うが失敗。オンワードは4分52秒に、DB西村がインターセプトから得たチャンスに、RB杉澤が19ヤードTDランをあげ21−7とリードを広げる。
しかし日産プリンス東京も、QB岡本からRB関野へ44ヤードTDパスが通り、さらに2ポイントコンバージョンが決まり15−21と追い上げる。
後半に入り、追加点がほしい日産プリンス東京は、42ヤードFGを狙うものの失敗。お互いに第3Qは得点をあげることができない。
第4Q2分25秒、RB杉澤が3ヤードを走りTD、28−15とファイナル6進出をほぼ決定させる得点をあげる。
粘る日産プリンス東京。試合終了35秒前に、QB岡本からWR中澤への47ヤードパスでTDを奪い、23−28と意地を見せたが、逆転することはできなかった。
敗れた日産プリンス東京は3勝2敗となり、EAST3位の成績に終わった。
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