【ゾーンブロックの導入】

 そこで、アサイメントブロックに替わり現在Xリーグで主流となっているのがゾーンブロックという考え方である。
 ゾーンブロックは簡単に言えば「自分の決められたゾーンにいるディフェンスをブロックする」というルールの下に成り立っている。

 まず、攻撃ラインはプレー開始と同時に<図2>の場合であれば右に一歩踏み出す。この一歩を踏み出す間にディフェンスが如何なる反応をするかでブロックする方向や相手が変わってくるのである。



 例えば、<図3>のような場合、右にゾーンステップを踏むとしたらどうなるのか考えてみたい。

 センター(以下C)とガード(以下G)のオフェンスライン2名に対してディフェンスはDLとLBの組合せである。ここでは便宜上、二人のオフェンスラインの間をAギャップ、その外側をBギャップと呼ぶことにする。



 この場合、まず重要になるのはDLの動きである。この場合、予想しうるDLの動きは<図4>の3つ。

 @ Aギャップにスタート
 A Bギャップにスタート
 B まっすぐスタート

 各論に入る前に、オフェンスがディフェンスに比べ優位に立てるのは「プレーのスタートのタイミングを知っている」という点であることを念頭に置いていただきたい。



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