【RBの視野】 <図8>
これまでのような例でRBは、何に注意してボールをキャリーするだろうか。前述のようにホールはA〜Bへと守備側の対応によって変化するのだが、RBは最初のポイントオブアタックをBギャップに置くべきである。
図のように@内から外に向けて走るコースを変える場合よりも、Aのように外から内に変えた方が、コース変更後に効率的にゲインが狙えるからである。
よってRBはスナップ直後にはポイントオブアタック周辺、Bギャップを見ている。その後DTの動きで真直ぐBギャップに飛び込むか、Aギャップにコースを変更するか決定しているのである。
【ゾーンブロックの長所・短所】
ゾーンブロックが全てのプレーに用いられているわけでもないし、どんな状況でもゲインが狙えるような魔法のようなブロック方法であるわけでもない。
実際にゾーンブロックの場合、攻撃ラインが誰をとるのか決まっていないため、個々の判断する要素が多分にあるため、思い切ったブロックがしづらい欠点がある。
また、相手をキャッチしてから次の動きに移るため、相手をキープし続けなければならず、サイズの小さいラインにとっては厳しい面もある。
反面、守備にとってはボールキャリアーがどこを走るのかブロックからは判断しづらく、理論上一人の守備メンバーが2つのホールを見なければならないという状況を作ることが出来るので、攻撃にとっては有利と言える。
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