2009年のXリーグ開幕戦は、いきなり好カードの対戦です。
ともに日本一を狙う強豪同士、富士通は今年こそ悲願をと「本気」を合言葉
に挑みます。春もパール準優勝のオービックに対し、ほぼ勝利を掴んだか・・
という所まで追い詰めた実力は、チームにとっては不本意だったでしょうが
他チームには十分に脅威と写ったでしょう。
一方、IBMもここ数年、着実に自力をつけ、リーグ優勝にもあと一歩という
ところまでチーム力は上がってきています。
両チームの対戦はなんと2002年まで遡ることとなり、その時は富士通が
24−13で勝ってはいますが、IBMも当時とは地力が全く違います。
ともに爆発的な得点力を備えたチーム同士の対戦でもあり、ハイスコアリング
ゲームが期待されます。
両チームには素晴らしいQBがいます。
富士通#18出原・#19吉田、IBMには#15岡村です。
彼らから放たれるパスが先ずは魅力であり、その成功率に注目すべきでしょう。
特に3rdダウンでのパス!
富士通の吉田は自らキープしてのランも特筆すべきでしょう。
ちなみに出原と岡村は関学OB対決でもあります。
しかし華やかなパスだけでは攻撃は成り立ちません。
地道に陣地と時間を稼ぐランこそがオフェンスのベースを礎です。
富士通はベテラン森本・新人の金の新旧ランナーの走りを比べながら見るのも
楽しみの一つでしょう。一方IBMは磯谷が引退したあとのエース争いに注目
です。この試合で一番多く或いは長い距離を走ったランナーが新エースとして
シーズンを支える事となります。
でも実はこの試合はディフェンスでゲームを作れた方が勝つ事になるでしょう。
点取り合戦の様相の流れをディフェンスできっちり水をさせるかどうかです。
基本的な事ですが、タックルミスがあるようであれば、自滅につながります。
両デフェンス陣にもルーキーが目白押しで富士通の海島(立命)・佐藤(日体)
IBMはチューテラ(オレゴン大)の活躍が楽しみです。
もう一つ忘れてならないのがキッキングゲームです。FGやTFPは勿論の事
キックオフとパントのリターナー陣の動きも気になります。ここ数年Xリーグの
リターナーのレベルは目を見張るほどアップしてきています。
この対戦でも富士通の米山をはじめ、リターナー陣はみんなビッグリターンを
狙い色めきたっています。この辺のムンムン感もスタンドから感じ取れると
新たな観戦ポイントとなる事は間違いありません。
さあいよいよシーズンインです。特にこの開幕カードは見所満載すぎです。
是非、東京ドームで応援合戦とともに楽しんでください。
|