昨シーズンで最後となったファイナル6への出場を、2年連続で逃したアサヒビールシルバースター。
今シーズンからの、セカンドステージ出場へ、意欲を燃やすオール三菱ライオンズ。
この両チームの対戦が、3日東京ドームで19時キックオフで行われる。
アサヒビールのオフェンスは、クォーターバックに2年目の三原が定着。長短のパスを豊富なレシーバー陣に投げ分ける。
そのレシーバー陣では、藤縄・稲垣・橋詰といったベテラン勢に、井本・中島・戸倉という豪華な布陣。
また、タイトエンドにも、栗山・島野・山岸といった多彩なメンバーを揃え、パスユニット全体として大きな脅威を与えるだろう。
彼らを支えるオフェンスラインも、ベテランの大槻が健在、加えて、若手の福元・三井・寺戸らで構成され、フルバックの多田を交えた
パワーゲームも可能。ランニングバックは花房と、進境著しい立花。立花のスピードあるランには注目だ。
ディフェンスは、米田・阿部・飯田を中心としたライン、ラインバッカーでは玉井、ディフェンスバックでは工藤とベテランが中心。
ただし、ディフェンスエンドの鈴木や、ラインバッカー細井など、若手のメンバーも成長している。
近年では、対戦相手に大量得点を奪われる展開も多かったが、フィールドポジションが要因となっていたケースも多く、オフェンス陣が
順調にフィールドを支配できれば、そういった心配少ないだろう。
オール三菱のオフェンスは、クォーターバック安村を中心としたショットガン攻撃。
得点力が課題だが、作戦を指揮する南薗コーディネーターも2年目で、攻撃陣が全体的に安定してきたという。
ランニングバックの石垣、レシーバーの斉藤・大渕・吉田などタレントも豊富だ。
気になるのは、ここ数年入れ替わりのないオフェンスライン。システム構築の分も合わせて、パワーアップできているかどうか。
ディフェンスは、甲斐・栗木らを中心としたディフェンスラインに、ラインバッカーの内村に期待がかかる。
もともと安定していたディフェンスバックには、松田が加わり、幅広い守備範囲で他チームの脅威になるだろう。
長田・金氏といった選手たちももちろん健在だ。
オール三菱としては、何とかロースコアーの展開に持ち込みたいであろう。
ディフェンスバックは安定しているので、ラインでどれだけ、三原にプレッシャーをかけれるかがポイント。
加えて、オフェンスがどれだけ、ボールをコントロールし、時間消費をできるか。
今年からの、新計時ルールをどれだけ味方につけられるかも、戦略上の大きなポイントとなりそうだ。
試合結果だけではなく、両チームにとって内容が求められる大事な緒戦。
イーストディビジョンのセカンドステージ進出チームを占う上でも、重要な戦いだ。
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