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TOP > NEWS 2023/10/14
 
2023/10/14 UP

 こだわりコラム「伝説再訪」
 
第1回 大社充さん
 
 観戦歴だけは30年を超えるものの、ただの観戦者のはずが様々な人のお力添えで、今回コラム掲載という機会を得ることとなりました。リーグの皆様を始め関係各位のご厚意多謝。
 
さて最初だけに「始まり」という言葉がふさわしい方を取り上げてみたい、と考えていた。そして思いついたのが、大社充さん(48=ブルザイズ東京監督)だ。
 大社さんは、京大のQBとして1983年(昭58)甲子園ボウルを初制覇。年間最優秀選手を獲得した。翌年1月3日のライスボウル(初めて大学代表対社会人代表が激突した日本選手権)ではレナウンを降し、初代アメフット日本一へ京大を導いた。 
 
そんなはずじゃ…
 ライスボウルの話を伺うと、大社さんは苦笑いし「よく分かっていなかったんですよ、社会人との試合があることを」と告白してくれた。当時の京大は、選手が「勝てたら死んでもいい」と公言するほどのライバル・関西学院大学と毎年秋のリーグ最終戦で優勝をかけて激突していた。またこの年は関学を倒した後も、12月の甲子園ボウルで前年大敗した日大への雪辱戦が待っていた。大きなヤマ2つに1年間の全てを注いだ後、迎えるライスボウルは、東西学生オールスター戦、だったはずが、この年から社会人代表と戦う日本選手権に衣替えしていた。それを知ったのは甲子園ボウルの後。試合3週間前だった。
「チーム内の雰囲気は盛り上がらなかったですねえ」と大社さん。その冬は大雪で練習時間が思うようにとれず、しかも社会人代表・レナウンは今までのどの相手よりもパワフルだった。自慢のパスラッシュは届かず、レナウンのパス攻撃が止められず、結局大激戦の末、29対28で辛うじて逃げ切ったものの「十分な準備をして試合に臨んだとは言えないですね」。大社さんは懐かしげに、少しの悔しさを浮かべながら振り返った。 
 
無ければ作り出す
 当時の京大はまさに、「手作り」のチームだった。スポーツ推薦はもちろんなく、練習環境に関しても大学から援助があるわけではない。それゆえ自分たちで練習道具を作ったりもした。タックルマシーンなどはもとより、当時ひざを痛めていた大社さんのために、工学部出身の京大・水野監督自らニーブレイスを作り、与えていたほどだった。
 選手も少なく、主力の誰かが怪我で休めば作戦を根本的に変えなければならなかった。何でもやらなければ、間に合わなかった。結果的に「パスもランもこなせる万能QB」として大きく成長していった。すべてが挑戦。そしてたどり着いた日本一。試行錯誤を繰り返し一つ一つ自分たちで考え、答えを作り上げていく。持っているものを最大限生かし、無いことを嘆くより新たなものを生み出す行動を。この取り組み方は大社さんの人生そのものといっていい。
 
鳩山首相も支援! 
 現在、監督とチーム代表を務めるブルザイズ東京でも、大社さんの創意工夫が生かされている。
 創部当初、練習グランドの確保が悩みのタネだった。そのときチーム関係者の勤務する会社の保養グランドの上に広がる雑草地に目をつけた。チーム内からは「ここをグランドに」の声があがった。すぐに電動芝刈り機で、雑草を刈りこみ、選手たちも草抜きをした。近くの工事現場からブルドーザーを借りてきて整地し、作業開始から5か月後には夢にまでみた専用グランド「Field of Dreams」が実現した。
 また不況の折、企業支援が得られず、チーム創設以来資金面でも壁にぶち当たっていた。そこで1997年に考案されたのが、日本で初めての「複数市民オーナー制度」だった。NFLグリーンベイ・パッカーズが採用している市民株主システムを手本としたもので、募集から3カ月で30人近い個人オーナーが応募。彼らから年会費を集め運営資金にした。そのオーナーの中には、大社さんが講演会で知り合った縁で声かけした鳩山由紀夫衆議院議員(現首相)も参加していた。大社さんの夢を実現するために多くの人に働きかけていく行動力が思わぬつながりになっていった。
 
「唯一の存在」へ
X1初昇格の今年、ブルザイズにまだ白星はない(10月13日現在)。運営面でも構築しなければいけない面も多い。練習も土日の週2日だけと決して多くはない。しかし、だからこそ、と大社さんは言う。「練習時間がとりづらいからこそ、主体的に考え抜き、自分なりの工夫をしていくことが必要なのです」。それこそが大社さんがフットボールを通じて学んだ「どんな組織にいようが生き抜いていく力をつける」ことにつながっていく。
ブルザイズのヘルメットにはアメフット界唯一の特徴がある。マジョーラという特殊塗料を使用し、見る角度、光の当たり具合によって色が変わって見える。その輝きのように日本アメフット界で紛れもなく、どこにもない存在感を発揮する日が遠からず訪れる予感がする。次はどんな「日本初」を大社さんが生み出していくのか、楽しみにしたい。

 スポッター席からチームを見つめる大社さん
スポッター席からチームを見つめる大杜さん
◆略歴 大社充(おおこそ・みつる)1961年(昭36)1月21日生まれ。兵庫県宝塚市出身。京都大学農学部卒。アメフット部ではQBを務め、3回生で初の甲子園ボウル出場、4回生で初の日本一にチームを導く。卒業後は松下政経塾で「高齢者社会と生涯学習」をテーマに研究し、エルダーホステル協会設立にも参画。現在はNPO法人・グローバルキャンパス理事長として活躍中。家族は妻と2男3女。
 
 
筆者紹介◆トロイ達也  10歳のとき祖父宅で見たローズボウルでアメフットに関心を示す。以後どっぷり。そして、お気に入りの関西学生アメフットを見たいばかりに、大阪で就職したものの、現在は築地界隈をうろうろとする日々。プレー経験どころか、スタッフとしても参加したことがないのに周囲の温かい指導のもとアメフットに関する小ネタは増える一方の30代後半サラリーマンである。
 
 
前節試合結果
 
12/05 鹿島(21)
オービック(28)

12/05 パナソニック電工(31)
IBM(28)

11/23 エレコム神戸(26)
アズワン (21)

11/21 オービック(55)
IBM(27)

11/21 パナソニック電工(23)
富士通(6)

11/21 オール三菱(7)
ハリケーンズ(0)

11/21 アサヒ飲料(23)
鹿島(38)

11/20 ブルザイズ(0)
オール東京ガス(31)

 
試合日程
 
JAPAN X BOWL
12/20 オービック vs パナソニック電工
 
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