パールボウルの見どころ

 春のプレシーズンマッチを締めくくる第23回パールボウルの決勝戦が6月1日東京ドームで開催される。

 昨シーズン日本一に輝き3年ぶり2度目の出場となる鹿島と、実に8度目の出場となるオンワードとの対戦。この両者は昨秋のファイナル6準決勝で激突。このときは4Q終了時点で勝負がつかず、タイブレークの末に鹿島が勝利を収めた。
 またこの秋のリーグ戦では、ともにCENTRALで優勝を争うと予想されるだけに、ライバル心をむき出しにした激しい戦いが期待できる。

 しかし、この春の両者のこれまでの戦いぶりは決して順調なものではなかった。

 鹿島は初戦で、近年急速に力を伸ばしつつあるすかいらーくに大苦戦。第4Q残り23秒で1点差にまで追いつめられ、まさに薄氷を踏む思いの勝利であった。
 続く三和銀行を零封し、予選リーグブロック優勝を決めたものの、準決勝ではリクルートの強力ディフェンスの前に得意のランをチームトータルでわずか6ヤードに封じられ、総獲得ヤードでも134ydとリクルートの214ydを大きく下回った。
 それでも、リクルートの強力オフェンスを完封したディフェンスの集中力は、さすがというよりほかない。

 一方のオンワードは初戦こそ東京三菱銀行に危なげない勝利を収めたものの、レナウン戦では大ベテランQB鈴木の操るレナウンオフェンスに317yd、20点を奪われる大苦戦。
 準決勝では、富士通ディフェンスの奮闘の前になかなか得点することができず、残り44秒、小島のFGでようやく6−3と勝ち越し8度目の決勝進出を手に入れた。

 チャンスを確実にものにする試合運びの巧さに定評のある両者の対戦だが、戦力が不安定な春のこの段階ではロースコアリングゲームになることが予想される。
 そんな中で、集中力をいかに保つことが出来るかが勝負の鍵となるだろう。また、これまでの3試合を踏まえて明らかになった課題をどこまで克服できているのかにも注目したい。

 鹿島にとっては秋春連覇がかかるこの試合、またオンワードにとっては昨秋の屈辱を晴らす絶好のチャンス。春の王者に就くのは果たしてどちらだろうか?