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 ミレ二アムの2000年、ついに法政大学トマホークスが悲願の甲子園ボウル単独優勝獲得、3回目の学生チャンピオンに輝いた。法政大学の甲子園ボウル単独優勝は初出場した72年以来(97年に関学と引き分けて優勝している)。

 法政大学にとって甲子園は「鬼門」であり「魔物が棲んでいた」。これまでの10年間で甲子園ボウルに8回出場。その間に関東大学選手権を7連覇、と輝かしい成績を残している。
 しかし「甲子園ボウルで関東代表は関西代表に9連敗。これは法政が弱いからだ、というプレッシャーを特に今年は痛感していた」。これは法政・大森監督の甲子園ボウル勝利インタビューでのコメント。
 大森監督がプレッシャーを感じていた以上に選手たちは、「どうしたら甲子園で勝てるのか」そのための方策を模索しはじめた。今年のチームスローガンを「挑戦者」に決定し、甲子園で勝つために大英断を下した。それは法政伝統のラン主体のオプションオフェンスからパスを交えたバランスアタックへの挑戦だった。この大英断はパス能力の高いQB井川宅朗(4年)がいるからこその選択だったともいえよう。

 その井川がいう。「オプションだけでは甲子園で勝てないと言われた。バランスアタックへの移行は勇気のいることだった」と。この春から積極的に取り組んだパスオフェンスもシーズンが深まるにつれて精度を向上させていった。
 その証拠がリーグ戦でのパス獲得ヤード。単純に昨年と比較すれば10%近く増えた。また当然ながらパス試投回数も1試合平均3.2回増えている。

 特に日体大とのクラッシュボウル・関東大学選手権決勝戦では、後半にランプレーによるロングゲインが連発したためにパス獲得ヤードは121ヤードに終わってしまったが、「春から比べて、パスオフェンスは向上してきた。今日は想定していたよりはパスを有効に使っていた」と大森監督は目を細めた。また井川もパスオフェンスの「手応えを感じた」という。

 ディフェンスは主将・LB志賀隆蔵(4年)を中心に集まりが素早い。1年生ながらスタメンに起用されている中井勇介や塚野裕介(3年)ら例年以上にLB陣は充実している。
 リーグ戦最終戦でショットガンフォーメーションを駆使する帝京大学アサシンズにパス成功37回を許し、412ヤードを獲得され、パスディフェンスに不安を感じさせた。
 しかし、関東大学選手権準決勝でも帝京大同様にパスオフェンスを展開する日本大学フェニックスとの対戦では、見事にパスディフェンスを修正。CB吉田岳史(4年)、LB塚野がともに1インターセプトを奪い、LB中井が2インターセプト、1QBサックを決める活躍をみせ、日大のパスオフェンスを196ヤードに押さえこんだ。

 そして下馬評では不利といわれた関学との甲子園ボウル。法政は、スローガンのとおり「挑戦者」として今年を象徴するひたむきなプレーをみせた。これが関学から勝利を奪った要因だった。
 大森監督は「今年にはスーパースターやヒーローがいないチーム。キャプテンの志賀が中心となってチームワークで勝ってきた。辛抱できるようになったのが今年チーム。レシーバーが育ってきたしパスがうまく出ていた」とチームの大英断が勝利に結実できたことに喜びを感じていた。

 次は社会人王者・アサヒ飲料チャレンジャーズとの日本一決定戦「ライスボウル」。学生代表は4連敗中。法政は98年に出場し、鹿島ディアーズに0−39と完封で敗退しているだけに甲子園ボウル同様に「挑戦者」としてひたむきなプレーで初の日本一を勝ち取りたい。


FINISH RESULT 2000

24-10 vs 筑波大
  53- 0 vs 防衛大
  34-14 vs 日体大
  34- 7 vs 早稲田
  45-23 vs 東京大
  58-35 vs 帝京大
  29- 0関東大学選手権準決勝 vs 日本大
  65-23関東大学選手権決勝 CLASHBOWL vs 日体大
  28-21甲子園ボウル vs 関学大