先制したのはアサヒ飲料。今季からＬＢも務める進藤のインターセプトで得た敵陣３９ヤードからの攻撃で、ＱＢ桂からＷＲ横山へのＴＤパスが成功する。ファイニーズも第１Ｑ終了間際に、ＱＢ荒木からＷＲ吉村へのパスが決まり同点に追いついた。
　第２、第３Ｑは、両チームとも決め手に欠く。またパスがインターセプトされるなど追加点を奪うことが出来ない。
　ようやく第４Ｑに桂からＷＲ榎への１６ヤードのＴＤパスが決まりリードを奪ったアサヒ飲料が、相手のミスから得たゴール前８ヤードからの攻撃もモノにして２１−７で決勝進出を決めた。

　藤田ヘッドコーチは「メンバーの多くが抜けてダメージが大きいですね。でも“京大”よりは、ましですから、一戦一戦頑張ります」と苦笑い。

　第２Ｑに試合が動く。松下電工がハーフラインからの攻撃で、高橋（幸）からＷＲ古本、塚崎らへパスがヒット。最後はＲＢ松田が中央を突破して６点を先取した。
　松下電工は続く攻撃でも要所にパスと高橋（幸）自らのランでゴール前まで攻め込み、前半終了と同時に、オフェンスチームにも両面出場の脇坂へのパスが成功し、１３−０とリードを広げた。
　後半もいきなり松下電工のリターナー小林が９０ヤードを独走してキックオフリターンＴＤを奪う。これでイワタニに張り詰めていた緊張の糸も切れ、試合は４７−６で松下電工が圧勝した。

　高橋（幸）は２０回投げて１５回成功、２２４ヤードを獲得。一方の松本は２７回投げて１１回の成功で１４５ヤードに終わった。ともに秋へ向けて更なるレベルアップに期待したい。