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解説記事
松下電工 VS アサヒ飲料
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
松下電工インパルス 14 21 7 7 49
アサヒ飲料チャレンジャーズ 0 7 6 0 13

松下電工が攻守で圧倒。予想以上の大差で7年ぶりの優勝!
 第47回西日本社会人選手権決勝・グリーンボウルは、ここ数年XリーグWESTのライバリーとしてしのぎを削る松下電工インパルスとアサヒ飲料チャレンジャーズが2年連続で対戦した。
 昨秋の東京スーパーボウル以来の顔合わせとなる両雄であったが、新チームとして再建色の強いアサヒ飲料が、昨秋の戦力をほぼそのまま温存している松下電工にファイナルスコア49−13と完敗。これでますます秋本番の対戦が判らなくなってきた。

 「こんなによく見えたのは久々ですよ」。この日の松下電工はまさにMVP受賞のRB樫野デー。53ヤード独走TDを含む121ヤード獲得の爆走でアサヒ飲料のディフェンス陣を切り裂いた。
 今年からチーム全員に「体重5キロアップ」を課したフィジカル強化計画の中にあってRB樫野は5キロの減量をした。
 「学生時代(立命館大)から比べて太りすぎ。体脂肪率を気にしながら減量したら身体が軽くなった」と樫野。ワールドカップ参加など大舞台で抜擢されるものの、松下電工ではいまひとつ活躍の場がなかっただけに「このチームでは、ちょっと油断すると出してもらえませんからね。今年はやりますよ」とエース奪取宣言。スピード感溢れるRB小林と両輪となり松下電工オフェンスを牽引する。

 ゲームは立ち上がりから松下電工が攻勢。春を任されたQB高橋(幸)のパスもRB樫野、小林の好調に助けられ、TE門脇、WR古本を軸に面白いように決まる。1Qのファーストシリーズからのオフェンスを立て続けにTDに結びつけ、2Q半ばには28−0。この時点でゲームは、ほぼ決着する。
 アサヒ飲料もQB桂からWR横山、佐々木、桃澤らへのパスなどで2本のTDを返すが、松下電工の猛攻の前には為す術がなかった。

 「この点差で妥当。なまじっか良いゲームをすると妙に安心しますからね。このチームはここが原点。みんなよく判ったと思います」とアサヒ飲料の藤田ヘッドコーチ。新しいメンバーに経験を積ませながらのチーム作りはまだ始まったばかりだ。

 「春はあくまでも春。問題は秋にどう勝つか、それが大切です」とこちらは松下電工の村上監督。このままでは決して沈まないライバルに対して警戒心を緩めない。
 この春は、目下絶好調の関西学院大学ファイターズとの神戸ボウル(6月17日/神戸ユニバ)が残っている。「締めてかからないとやられます」(村上監督)。好調チーム同士の対戦だけに見逃せなくなってきた。


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