後半は、法政のオフェンスがまずペースを掴んだ。
自陣43ヤードからQB桑野がWR久米へパスを決めたり、桑野のオプションキープ、そしてRB伊藤、白木のタイミングの早いランでゴール前4ヤードまで迫る。
ここでRB中島、伊藤らが中央突破を試みるが失敗。さらに3rdダウン、4thダウンのいずれも、関学ゴール前ディフェンスの厚い壁を突破する事ができずTDを奪う事ができない。
大森監督は「あれでTD出来ておれば、もう少し違った展開になっていたのでは」と悔やむ。
一方、“関学の蒼い壁”石田は「ディフェンスにとって一番面白い場面だと、盛り上げて頑張れました」とこちらは大仕事に満足気だ。
法政大は試合終了間際に、SF塚野(裕)のパントブロックから得た1stダウンゴール前1ヤードのチャンスを、4回目でようやくTDし、完封こそ免れたものの、得意のオプションからのビッグプレーは生まれずじまい。
結局24−6で関学が危なげない勝利を収め、2年ぶり22回目の学生王者に輝いた。
鳥内監督は「攻・守・キッキング全てが頑張れた勝利。昨年ここで負けて悔しかったからここまでやってこれた。ただ、今季の目標はライスボウルでの勝利なので、力の差はあるだろうが、得意技を考えて取り組んでいきたい」と力強く話す。
日本学生フットボール界の“超名門チーム”が唯一経験していないライスボウルでの勝利まで、いよいよあと一歩となった。
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