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 “BURST”。
 これが2002年に新しいスタートを切ったシーガルズのスローガンだ。2002年度を一年かけて「爆発」しようという意図が込められている。

 シーガルズがチームを作っていく上で大きく変化した点は、選手とスタッフのコミュニケーションにある。
 2001年まではコーチが方針を決め、ユニットリーダーがそれを各選手に伝えるといういわば「上意下達」だったのを、2002年からはユニットリーダーを「サポートプレーヤー」と名称を改め、コーチと選手が話し合いながらチームをビルドアップしてきたのだ。

 それでも春季は、これまでと違うチーム作りに戸惑いの連続だった。練習の目標すらも選手に考えさせてきた。実際、リクルートがメインスポンサーでなくなったことでチームの予算が減り、コーチ陣が昨年までのように潤沢に時間を使えなくなったことに対する窮余の策が、まさしく良い方向に動いていた。

 選手に責任を持たせることで、選手の中でも試合に対する心構えが変わってきたのである。そしてその手応えを感じたのが、この春のパールボウルトーナメントだった。
 決勝のパールボウルでは強豪・鹿島相手にタイブレークの末、惜しくも敗れたが、選手とコーチが一体となったチーム作りに自信を深めたのは事実であった。
QB高橋 (C)M.Sato  それでもシーズン初戦のON−SKY戦を終えるまでは不安は尽きなかった。
 最大の懸念は永年チームを支え続け、2度の日本一にも大きく貢献したベテランQB松本が引退した穴をいかに埋めるか、ということであった。

 QB陣は、昨年序盤にチームを支えたQB井上、春季パールボウルで決勝まで導いたQB大久保、そしてQB高橋という3名に加え、今季よりチームに加わったQB岩本、青木、とスタータ候補5名が夏合宿で凌ぎを削った。

 そのなかで大きな成長を見せたのはQB高橋だった。
 とはいえこれまで大きな舞台ではその力を発揮し切れなかったQB高橋が、果たしてシーズンを通じてチームを支えることが出来るか−。蓋を開けるまでは誰にも分からなかった。

 そしてそのQB高橋がその開幕ON−SKY戦で“BURST”する。この試合、28試投17成功、224ヤード獲得、0インターセプト、という抜群の安定感を見せたのだ。

 このQB高橋の成長ととも勝ち星を重ねてきたシーガルズオフェンスで、もう一つ今季これまでと違う大きな変化を挙げるとしたら2RBの導入だろう。
 ディフェンスからコンバートしたパワー系SB鈴木(孝)をUBとして使うことでランプレーの選択肢が増え、プレーが幅広くなった。
 一方、定評のあるディフェンス陣は、DL池之上を始めとしてますます攻撃的になってきた。
 FINAL6でのアサヒ飲料の完封劇。また東京スーパーボウルで富士通の看板RB森本を封じこめるなど、その評価は高い。

 DL阿部、庄子、LB世利、篠岡、石山、がスピードで相手OLを翻弄し、苦し紛れに投じたパスをDB里見、玉の井などが待ちうけるシーガルズディフェンスから得点を重ねるのは、至難の技。
 実際、東京スーパーボウルで富士通に取られた7点は、オフェンスのファンブルをそのまま持ちこまれたもの。
 FINAL6と東京スーパーボウルでのディフェンスの失点は「0」ということになる。

 キッキングでも、清水(謙)というスーパールーキーの登場がチームを勢いづけた。リーグ最終決戦のシルバースター戦では、パントリターンだけで141ヤードを稼ぐ活躍。その卓越したボディバランスで相手カバーチームを翻弄した。
 清水、堀江、そして里見という“スーパー”PRトリオが登場するシーガルズのパントリターン“攻撃”は、相手チームにとって最も危険な時間だ。

 攻・守・蹴、全てにおいて安定感抜群の2002年シーガルズ。しかし“BURST”最終章のライスボウルで、頼みのQB高橋が足の負傷で途中欠場。結局、全ての力を出し切れずにパーフェクトシーズンの実現にはあと一歩及ばなかった。

 「神さまがもう一度挑戦しろと言っている」とライスボウル終了後、観客席からの声援に応える並河監督。2003年のシーガルズがこの日スタートした。

FINISH RESULT 2002
   9月 6日 19-3 vs オンワードスカイラークス
   9月19日 47-7 vs レナウンローバーズ
  10月 5日 43-7 vs クラブハスキーズ
  10月20日 64-14 vs 学生援護会ROCBULL
  11月 3日 17-7 vs アサヒビールシルバースター
FINAL6 11月30日 30-0 vs アサヒ飲料チャレンジャーズ
TSB 12月17日 14-7 vs 富士通フロンティアーズ
ライスボウル  1月 3日 13-36 vs 立命館大学パンサーズ