オービックシーガルズVS 日産スカイライナーズ |
スピード対決!追い込まれた日産の奮起なるか。 10月11日(祝) 川崎球場 Kickoff 14:00 |
今季、王座奪還に向けて順調な滑り出しのオービックシーガルズ。一方上位進出を狙うためには、もう負けられない日産スカイライナーズ。大物食い日産がオービックに挑戦する。 この試合の注目は何といっても日産オフェンスとオービックディフェンスの対決だろう。 前節のオンワードスカイラークス(ON−SKY)戦こそ調子が良くなかったものの、日産のオプションオフェンスは強力だ。 FB望月、TB田辺のRBコンビは非常に能力が高く、また、オプションのタイミングも抜群。そしてスピードに優れるOL陣のブロックとうまくハマれば抜群の破壊力を発揮する。 一方のオービックディフェンスは、DL庄司を中心とした超が付くほどのスピード溢れるDL陣。そして今季はLBとして起用されているLB古庄は、フロントでは飛び抜けたスピードを発揮している。 この日産OL陣のスピード溢れるトラップブロックと、シーガルズフロントのスピード&チャージ。このスクリメージライン付近でのスピード争いでどちらに軍配があがるのか、この試合の大きな注目ポイントとなるだろう。 日産としては、前節のON−SKY戦で試合開始直後に負傷退場したQB藤澤が復帰できるかどうかは気になるところだ。 しかし、交代出場した新人QB吉田(日大)が落ちついたプレーを見せており、ショットガン、オプションともしっかりプレーできていることは心強い。 他にもリターナーとしても能力の高い俊足WR高林の復帰も待たれるところ。 今季のオービックを振り返ると、初戦から大一番となった富士通フロンティアーズ戦で接戦の末に勝利を掴み、2戦目のハスキーズには大勝と好調だ。 その要因は昨年から課題とされてきた得点力の向上だろう。ロースコアゲームが予想された富士通戦ではオフェンスで3TD、ディフェンスで1TDと合計4TDを獲得。ハスキーズ戦では11ものTDを奪う強烈な得点力をアピールした。 中でも今季富士通から移籍加入したW杯日本代表メンバーのWR水口は大きな存在感を発揮。要所で抜群の集中力を発揮し、2試合ですでに3TDを記録している。 さらにエースRB古谷も絶好調。オービックの強力オフェンスが戻ってきた。 一方の日産。初戦はハスキーズに大勝したものの、2戦目のON−SKY戦は完敗を喫することとなった。春のパールボウルトーナメントで接戦を演じ、「今度こそ」の必勝態勢で望んだ試合だけに苦い敗戦となった。 しかし、ここからもオービック、富士通と、強豪チームとの対戦が続く日産にとっては、まさに“大物食い”の真価が問われる状況。ここで連勝することが出来れば、FINAL6進出への道も残されている。 地力ではオービックが優勢だ。日産としてはディフェンスでの踏ん張りと、オフェンスでの時間消費でロースコアゲームに持ち込めれば、勝機が見えてくる。 どんな一戦になるか、追い込まれた“大物食い”日産に注目だ。 |