アサヒ飲料チャレンジャーズ vs アズワンブラックイーグルス | ||||||||||||||||||||||
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後半アズワンの激しい追い上げ。アサヒ飲料ヒヤリ | ||||||||||||||||||||||
2004年グリーンボウルトーナメント準決勝、アサヒ飲料チャレンジャーズとアズワンブラックイーグルスの一戦。 春の目標をこの対戦に絞ってきたというアズワンであったが、要所で着実に得点を重ねたアサヒ飲料が24−16で勝利。決勝へと駒を進めた。 アサヒ飲料の先発QBは2年目の椙田。「エース争いはまだ白紙。調子のいい方を出した」と、今季からチームを指揮する高橋ヘッドコーチ。 立ち上がりQB椙田は、RB関根、辻野のランを軸に、WR横山、TE河合らへのパスなどでゴール前へと迫るものの、TDを狙ったパスが決まらない。結局、K中山が2本のFGを決めて、6−0とする。 前半終了まで2分を切ったところで、QB椙田がWR横山、吉村へ連続パス成功。敵陣19ヤードと迫ると、TE河合へTDパスを一発で決め、僅か3プレーで得点。TFPも2ポイントパスを成功させ、14−0とアズワンを突き放す。 しかし残り1分4秒から、アズワンも意地を見せ、QB杉谷からWR宮崎への36ヤードパスを成功させると、K丹野が42ヤードのFGをねじ込み、14−3と必死に食い下がる。 後半のアサヒ飲料。今度はRB椎木のランを軸にプレーを展開。TE河合へのパスを交えながらゴール前へと陣地を進め、最後はRB辻野が中央に飛び込んでTD、21−3と点差を広げる。 アズワンも反撃に出る。この日はQB杉谷、夏目の両ベテランQBが、持ち味を活かしながらのオフェンス。KR朴木の45ヤード好リターンで得た敵陣34ヤードのチャンスを、QB杉谷が、RB長谷、朴木らのランを使いながら丁寧にドライブ。 最後はRB朴木がエンドゾーンに駆け込んでTD、21−10と追い上げ開始。 勢いづくアズワンオフェンス、今度はQB夏目が敵陣30ヤードまでドライブ。アサヒ飲料DL河島にQBサックを奪われ、パントに追い込まれるものの、好パントでアサヒ飲料オフェンスをゴール前へと釘付けにする。 アサヒ飲料の反則などもあって、ゴール前15ヤードから再びアズワンのオフェンス。 ここで、「今日一番の隠し球」(義政監督)の移籍新人QB松本が、いきなり独走のQBキープ。ゴール前4ヤードとすると、すかさずRB長谷がTDランを決める。TFPは2ポイントを狙うが失敗、だが21−16と射程圏内にアサヒ飲料を捉える。 しかし、ここからアサヒ飲料のディフェンスが本領を発揮する。DL西村、宮原らがQB夏目に襲いかかり激しいファンブルフォース。 奪いとったターンオーバーを、K今里のFGに結びつけて追加点を奪い、結局ファイナルスコア24−16でアサヒ飲料が勝利を収めた。 試合後のハドルでは、好機になかなか得点できなかったオフェンスに、正重オフェンスコーチの厳しい叱咤が選手達に飛ぶ。 「攻守ともに詰めが甘い。去年と同じことをやっていても勝てない。これからです」と、高橋ヘッドコーチ。日本一奪回への道は、まだ始まったばかりだ。 |