アサヒ飲料チャレンジャーズVS ファイニーズフットボールクラブ |
復活ファイニーズの初戦!迎え撃つアサヒ飲料。 9月12日(日) 長居球技場 Kickoff 14:40 |
ここ4年連続してWEST2位に甘んじているアサヒ飲料チャレンジャーズと、屈辱のX2降格から、1年でXリーグ復帰を果たしたファイニーズフットボールクラブが対戦する。 2000年、2001年と2年連続して社会人日本一を果たしているアサヒ飲料。しかしリーグ戦に限って言えば、1999年に優勝して以来、勝利の美酒を味わっていないのが現状だ。 そこに大きく立ちはだかっているのは、いうまでもなく松下電工。今季も単純に戦力を比較しただけでは松下電工有利といわれているだけに、リーグ戦序盤から11月6日の最終戦(松下電工戦)に向けた戦いを展開したい。 アサヒ飲料にとって初戦はチーム力の回復ぶりの確認の意味合いが大きい。ファイニーズも全力で戦ってくるが、ここで苦戦しているようだと先行きが厳しいだろう。 オフェンスはこれまで取り組んできたショットガンから、パワープレーを軸としたRBを後ろに配置した体型に変更した。 怪我から復帰したRB杉山、昨年終盤から復帰したRB中村(多)、そして成長著しいRB椎木、関根らがそろうRB陣の能力を最大限に生かせる体型だ。 またQB陣も、QB桂、椙田に、本場アリーナプロフットボール(AF2)に参戦していたQB八木が新加入した。 それぞれが昨年まで積んできた経験、特にパッシングオフェンスを試合で披露することが出来れば攻撃力のアップは間違いない。 一方のアサヒ飲料の看板だったディフェンスは、かつてのようにチーム全体を支えるまでには至っていない。 そんな中、DLには昨年関学の主将を務めたDL西村が加入。システマティックなアサヒ飲料ディフェンスにも十分に対応している。 またDL加藤、巌、LB河口と経験豊富な選手がそろうのも心強い。 そしてなんと言っても注目の選手はDL宮原だ。QBサックやロスタックルなど相手オフェンスにダメージを与えるビッグプレーを連発する。 初戦でもファイニーズオフェンスをずたずたに切り裂くプレーを連発出来れば、チームの勝利へ大きく貢献できるだろう。 ファイニーズはここまで得点力アップに取り組んできた。今季はベテランQB荒木が大学時代慣れ親しんだショットガン攻撃を展開。 また濱田ヘッドコーチは、LBからコンバートされたTE上條の非凡なセンスに期待を寄せる。 そこに急成長をみせるRB長坂、松陰らのランがうまくかみ合えば、アサヒ飲料も相当苦しむだろう。またQB、RB、WRすべてのポジションをそつなくこなすアスリート、“ミスタースラッシュ”木下の起用法にも注目したい。 そしてチームの看板でもあるディフェンス陣はグリーンボウルトーナメントで、その実力は評価できた。LB石川を軸に、LB池原、一ノ瀬、DB山下、堀井、松永ら、新人が期待通りの動きを見せることが出来れば、さらなる強さを発揮できそう。 試合は、チームのピークをどの試合にもっていこうとしているかがポイントになりそう。当然アサヒ飲料は後半戦、一方のファイニーズは、チームの勢いをつけるためにも初戦に重点を置いているに違いない。 そんな中、選手の気迫が違いすぎれば、試合展開も接戦となり、タフなものとなりそうだ。 |