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試合のみどころ
WESTディビジョンの見どころ

松下電工とアサヒ飲料、2強の牙城に迫る古豪アズワン

 松下電工インパルスとアサヒ飲料チャレンジャーズ、ここ数年続くWEST2強の牙城を崩す波乱はあるのか。

 松下電工インパルスは、現在のXリーグ体制となってからは日本一から遠ざかっている。昨秋も優勝を狙える戦力が整いながら、アサヒビールとのFINAL6初戦で惜しい星を落とした。
 今季は攻守共に昨秋の戦力をそのまま維持。春からチームの好調ぶりを見せつけるゲームを繰り広げ、グリーンボウル、神戸ボウルを制覇。いよいよ秋本番に突入する。
 オフェンスはQB高橋(幸)がエースQBとして主戦を担う、控えのベテランQB高橋(公)は、常に頼りになる存在。松下電工の強さのバロメータ、ディフェンス陣はベテランDL脇坂、DL山中、LB東、DB小路らタレントが揃い相変わらず強い。
 毎年スロースターターな松下電工だが、今季はスケジュールに無理がない。充実した戦力を実戦になじませながら順当に進めば、10月23日のアズワン戦から11月6日のアサヒ飲料戦にかけてがリーグ戦のピークとなる。
 ここまで如何に怪我人を出さず仕上げていけるかが、王座奪回の鍵となろう。

 打倒・松下電工の一番手、アサヒ飲料チャレンジャーズ。WEST2強の一翼を担ってWESTディビジョンを盛り上げてきた。この夏の練習期間を経て、多数の怪我人が戦列復帰し、春とは違う充実した戦力で秋を迎える。
 オフェンスには、エースQB桂、椙田に加えて、本場のアリーナプロフットボール(AF2)を経験してきたベテランQB八木が加入、新たなパッシングオフェンスを披露する。ディフェンス陣もDL加藤、巌、宮原、LB河口と経験豊かな選手が揃い不安はない。
 今季最大の補強ポイントは、ライスボウル2連覇の立命大キッキングチームを支えてきたK/P鏑木の新加入だろう。かつてのK/P田中(重)のような安定したキッキングゲームが期待できるからだ。
 初戦のファイニーズ戦、第3節のアズワン戦と、リーグ戦序盤から中盤に古豪とのゲームが控えているだけに、開幕から全開で飛ばしていきたいところ。

 2強の牙城を揺るがす最有力候補はアズワンブラックイーグルス。春に京都大とのプレシーズンゲームで快勝し、夏を経てチームのムードはますます高まっている。
 オフェンスは、QB夏目、杉谷、出野、松本の4人がいつでもスタートできる状態。特にQB杉谷の絶好調が伝えられており、QBのスターター争いにも注目だ。昨秋はチーム記録でXリーグナンバーワンの戦績を残し、猛威をふるったランアタックもRB丹野、長谷、朴木らが好調を維持、今季も期待できる。
 まずは9月12日のWEST開幕となる阪急戦。ここを快勝で乗り越えてそのまま一気に突っ走りたい。

 昨年はXリーグ初舞台ながら、アグレッシブな試合運びでファンに強い印象を残した内外電機マーヴィーズ。今季はさらなる上位進出を目指して個々の能力向上を図っている。
 QB寺尾が指揮するオフェンスは、OL長尾を軸とした一体感が身上。エビスボウルで活躍したWR井上の能力も高く侮れない。ディフェンスはDL一色が中心となって引っ張っている。
 内外電機の強さは、クラブチーム2年目ながら熱意ある練習態度にある。常にメンバーのほとんどが集まって行われているという週末の練習で、強さにつながるチームワークが育まれているのだ。
 今季は初戦から松下電工、アサヒ飲料とタフなゲームが続くが、ここで個人能力の成長を確かめていきたい。

 Xリーグ3年目を迎える阪急ブルーインズ。今季はなんとしてもリーグ戦勝ち越しを目指して頑張りたい。そのためには上位陣とのゲームを制しての3勝が目標、まずは初戦のアズワン戦が鍵となる。
 今季のオフェンスは、関大出身のQB一ツ橋がスターター最有力。ここに関学の両エースRB井岡、三井の能力を活かしたランオフェンスを展開する。新人ながらWR松山(関学大)も即戦力として期待大。

 並々ならぬ決意を持ってXリーグに復帰してきたファイニーズフットボールクラブ。かつては西日本クラブチームの強豪として名を馳せた輝かしい伝統を復活させたい。
 村田ヘッドコーチから濱田ヘッドコーチへ、新体制への移行もスムーズに行われチーム戦力は充実してきている。進境著しいRB長坂、松陰らがオフェンスを引っ張れば、ディフェンス陣もLB石川を軸に、新人LB池原(龍大)、一ノ瀬(阪大)、DB山下(大体大)、堀井(日体大)、松永(東海大)と即戦力の補強が順調に進み、アップセットを虎視眈々と狙う。
 スタートダッシュのアサヒ飲料戦で、ここまでの成果をまずは確認したい。

 WESTディビジョンは、上位2強を除けば横一線といってもいいだろう。どのチームにも下克上のチャンスがあり、見逃せない熱戦が繰り広げられる。
 今季は、神戸での初開催となる日本社会人選手権「JAPAN X BOWL」に関西勢として駒を進めるためにも、充実したリーグ戦、熱い戦いを期待したい。