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ライスボウル

試合のみどころ

法政大学トマホークス VS オービックシーガルズ
新しい年の幕を開ける新春の頂上決戦
2006年1月3日(火) 14:00 東京ドーム

  新春2006年の年明けを飾るボウルゲーム、第59回アメリカンフットボール日本選手権・ライスボウルが、1月3日14時に東京ドームでキックオフを迎える。
 日本のフットボーラーなら誰しも登り極めたい頂上決戦。この栄えある舞台に登場するのは、社会人代表・オービックシーガルズ(3年ぶり4回目出場/過去2勝1敗)と、学生代表・法政大学トマホークス(5年ぶり3回目出場/過去0勝2敗)。いずれも2005年シーズンの激闘を勝ち抜いてきたチャンピオンチームだ。


 ライスボウルは、第37回大会より社会人王者と学生王者が直接対決する日本選手権となって以来、国内フットボールの世相を浮き彫りにしてきた。

 1984年(シーズンとしては1983年/以下同様)の初対戦では、古豪レナウンを相手に、京都大が勝利を掴み初代王者に。その後1991年までは、学生代表が7勝1敗と社会人を圧倒してきた。
 しかし、1992年にエースQB須永を擁するオンワードが、関学大に圧勝してから10年間、社会人が9勝1敗と、ゲーム内容的にも学生チームを圧倒し、勝ち越してきた。

 1996年には社会人のTOPリーグが、いまのXリーグ体制となり、チームの運営形態もクラブチーム化が進んだ。その結果、大学卒業後も様々なアプローチでフットボールを生業として取り組むアスリート達が増え、頂点のNFLにはあと一歩及ばないものの、NFLヨーロッパやAFL(アリーナフットボール)といったプロフットボールの世界でデビューする日本人選手も登場し始めた。

 「もはや日本選手権は無意味」との噂が誰となく囁かれるほど、学生と社会人の実力差は埋まらない、と考えられていたのはこの頃だ。

 だが2002年、主将にDL石田力哉を据えた関学大が、シーズン当初より「ライスボウル優勝」をチームスローガンに頂点へ登りつ
めた頃から様相は変わってきた。
 翌2003年は「関学がやりきったことを自分たちのやり方で」の目標を掲げた立命大が日本一に。翌年も立命大が制し、実に14年ぶりとなる学生チームの連覇を果たした。


 確かに選手個々の能力だけで比較すると、プロリーグ出場経験もあるオールジャパン級選手が揃った社会人チームに対抗するのは並大抵のことではない。
 しかし学生フットボールの強みである綿密なスカウティング、アナライジング体制と、それに基づいた念入りな反復練習、そしてそれを実現するための時間。
 そういった『知』の集大成がチームの総合力となるのがフットボールだ。

 学生チームに敗れた社会人チームのヘッドコーチ達が異口同音に、「相手はものすごく準備が出来ていた」と唸り、悔しがるのは、『準備のスポーツ』ならではの醍醐味だろう。

 新春の3日。このゲームは初めてフットボールを見に来る人にこそ、是非目撃していただきたい。国内最高峰チーム同士のバトルはきっと記憶に残ることだろう。

 ここで両チームのエースQBを紹介しておこう。
 オービックのエースQB#15龍村は、今季先発起用の1年目で、社会人王者まで一気に駆け上がったシンデレラボーイだ。
 関東大学2部リーグ時代(神奈川大)には、遙か格上の存在であった法政大との対戦に向けて、「自分も初めての対戦ですけど、相手もそうですから」と、全くの平常心で臨む。

 法政大のエースQBは2年生QB#4菅原。導入2年目の法政ショットガンを巧みに操り、チームの悲願であった『打倒・立命』を果たした。
 「社会人チームの先輩や、コーチ達がすごく期待してくれている、その気持ちに応えたい」と、さらなる頂点へ意欲を示す。

 ゲームの行方は、ジャパンXボウル、甲子園ボウルと、互いの属するディビジョンの決勝戦を勝ち抜いた両チームが、この頂点に対し、どちらがより強く勝ち取りたいと願っているか次第だ。
 単純に試合中のモチベーションだけではない。いまこの瞬間にも選手一人ひとりがどれだけ対戦をイメージし、考え抜いているかが結果となってフィールドで表現される。フットボールとはそういうものだ。

 学生・社会人の通算戦績は、現在11勝11敗。
 いずれかが勝ち越しとなるこの第59回大会は、互いが所属するディビジョンへのプライドを賭けた熱い戦いを期待したい。