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リクルート

 その落ち着き振りは相手チームにとって不気味に映ったに違いない。

 12月16日東京ドーム。「QUEST」を合い言葉に、2年ぶり2度目の社会人王者を目指すリクルートシーガルズは東京スーパーボウルの舞台に立っていた。

 相手チームは、日本代表QB金岡を中心に強力なオフェンスを展開するアサヒビールシルバースター。試合序盤はシルバースターペースで進み、シーガルズは14−17と3点のリードを許して、前半を折り返す。
 シルバースターの執拗なランプレーは止まらない。一番注意していたQB金岡のスクランブルで大きなゲインを許す。パスラッシュが早くてQB松本に満足なパスを放らせられない。そんな不利な条件が揃っていたなかでもシーガルズの面々は一つも慌てた様子を見せなかった。
 2年前、チームのモチベーションをそのまま試合に持ち込んで、ある意味で「ノリ」で試合の主導権を握ることで日本一にまで上りつめたシーガルズとはまるで違うシーガルズが、そこにいた。

 「練習量に裏付けられた自信のあらわれ。これだけやれば負けないだろう、という自信があった」というQB新生の言葉にその秘密が隠されている。

 シーガルズは昨年、ファイナル6への道を閉ざされて以降、自らの体を鍛えに鍛えてきた。会社がない日の練習時間は6時間にも及び、砂浜を走り足腰を鍛えなおし、D.スタントヘッドコーチは、ほんの些細な足の運び、手の出し方にまで目を光らせてきた。
 こうして乗り越えてきた自らの「追究」の結果が自信となって、フィールドでのパフォーマンスに繋がった。

 QB松本が投げる。WR堀江、河本、SB清水、安部、高岡が捕る。RB中野が、亀山が走る。主将LB遠藤がQBサックを決めれば、新人DB寺田が、ベテランDB水野がインターセプトを奪う。
 後半、シーガルズの確固たる自信は爆発し、終わってみれば45−24の完勝、社会人トップの座を再び手にしていた。

 この試合MVPのWR堀江の言葉にもその「追究」の成果はみられた。
 「みんなと自分を信じてプレーをした。(前半リードされても)チャンスは必ず回ってくる。こらえてこらえて自分のプレーでチャンスを作ってやろうと思っていた」。なんという自信。なんという強さ。しかしそれこそが今季シーガルズの最大の強みだ。

 1月3日、2度目のライスボウル出場を果たすリクルートシーガルズ。相手は学生王者・立命館大。圧倒的にシーガルズ優位の声が多い中、これに勝ったとして、果たして彼らの「追究」の旅(QUEST)はそれで終わるのだろうか。あるいは勝てばその答えを見つけることが出来るのだろうか。

 いや、それこそがきっと始まりなのだろう。この試合に勝って初めて彼らは2年前と同じスタートラインに立つことができるのだから。

 そう、1月3日の東京ドーム、シーガルズの「追究」の旅はここで終わり、再び始まろうとしている。