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東京スーパーボウル ロゴ
鹿島
ファイナル6準決勝、リクルートシーガルスとのパワーバトルを圧倒的なライン力で制した鹿島ディアーズ。
 社会人日本一奪回へ向けて、着実に上ってきた階段は頂点まであと一歩と迫った。

 今季の鹿島の強みは、能力の高い選手達が正確なプレーのエクスキューション(実行)をしているところにある。
 昨季の反省から、春季の早い時期から攻・守・蹴とも仕上がりが早く、さらにより高いレベルで持続している。
 その結果、当然とも言えるパールボウルでの圧倒的な優勝。そして、秋季リーグ戦に入っても、総得点179(35.8/1試合)総失点23(4.6/1試合)と全く対戦相手に、つけ入る隙を与えない横綱相撲でリーグ戦を制覇。
 約1ヶ月の試合間隔が不安視された準決勝のリクルート戦でも、全くそのブランクを感じさせない戦いぶりで、とにかく「強すぎる」の一言である。

 ディアーズの立役者に挙げられるのが、新人QB笹野に刺激され、実力でスターターの座を確保したQB鈴木(和)である。

 パス成績も、リーグ戦は102回中64回を成功(62.3%)、963ヤード、12タッチダウンを記録、リーグトップの成績にある。
 鈴木はファイナル準決勝でも、リーグ戦同様に落ち着いたクオーターバッキングに加え、その健脚ぶりも披露した。

 その鈴木のホットターゲットはエース板井だが、チームのリーディングレシーバー植村を始め、関や椎野兄弟、志田らに効果的にパスを投げわけ、相手に全く的を絞らせないパス攻撃は全く脅威としか言いようがない。

 また、OL古川、播磨を軸とした名実とも日本一を誇るオフェンスラインは、リクルート戦でもそのパワーをいかんなく発揮。
 驚異的なスピードを誇るリクルートディフェンスラインを全く寄せ付けなかった。

 堀口、児玉、関沢RBトリオに加え、主将FB藤井も健在。池場も怪我から復帰し、東京スーパーボウルへ向けて万全だ。

 一方、ベテラン主体のオフェンス陣に対し、若手の活躍が目覚しいディフェンス陣。
 その主役となっているのが、2年目副将LB安澤と新人・比留間(東海大)である。また、CB佐藤の負傷欠場を埋めた大型CB迫田、リターナーとしてもその非凡な才能を発揮している新人・佐野(日大)のセンス溢れる動きも、ディフェンス陣飛躍の起爆剤となっている。

 さらに鹿島守備の象徴でもある、木村、谷嶋、飯田、木下ら守備フロントは鉄壁。LB、DB陣の能力を充分に引出している。
 春のパールボウル、そして、東京スーパーボウルと、史上初の春・秋完全制覇向けて、鹿島ディアーズに全く死角はない。


FINISH RESULT 1999
 9月13日 24- 0 vsすかいらーくスカイラークス
 9月25日 28-14 vs富士通フロンティアーズ
10月 7日 56- 0 vsレナウンローバーズ
10月16日 45- 0 vs三和銀行ラークヒルズ
10月31日 26- 9 vsアサヒビールシルバースター
11月28日 FINAL6 20-13 vsリクルートシーガルズ


  99年リーグ戦の戦績

SCORE

1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
総得点
56
59
33
31
179
Avg(5試合)
11.2
11.8
6.6
6.2
35.8
総失点
0
3
7
13
23
Avg(5試合)
0.0
0.6
1.4
2.6
4.6

OFFENSE

PASS
ATT
AVG
RUSH
ATT
AVG
TOTAL
ATT
AVG
総獲得ヤード
1014
108
9.4
988
185
5.3
2002
293
6.8
Avg(5試合)
202.8
21.6
9.4
197.6
37
5.3
400.4
58.6
6.8

DEFENSE

PASS
ATT
AVG
RUSH
ATT
AVG
TOTAL
ATT
AVG
総喪失ヤード
488
121
4.0
376
124
3.0
864
245
3.5
Avg(5試合)
97.6
24.2
4.0
75.2
24.8
3.0
172.8
49
3.5